知的財産

知的財産に対する考え方

グローバルな競争環境が変化する中で、持続的かつ安定的な事業を運営するために、企業が保有する知的財産の重要性はますます高まっています。シチズングループは、持続的成長と企業価値向上の実現に向け、知的財産活動を経営の重要課題と位置づけています。知的財産を事業の競争力向上および持続的な成長の源泉と捉え、技術・デザイン・ブランド等の知的財産権の積極的な創出、保護、活用を推進します。また、第三者の権利を尊重し、公正かつ健全な事業活動を実践します。適切な知的財産権の確保に加え、知的財産情報の戦略的活用を通じて、ブランド価値や製品価値の向上を図り、経営戦略の立案と実行に寄与することで企業価値向上を目指します。各事業部門や研究開発部門と対話を重ね、部門を超えた共創による有効な知的財産の形成を推進していきます。

知的財産推進体制

知的財産活動は、経営層のリーダーシップのもと、知的財産部門を中心に、時計事業部門、工作機械事業部門、デバイス事業部門と連携しながら業務推進しています。各部門と定期的な知財戦略会議を開催し、知財情報と事業状況を相互に共有しながら、各事業にフィットした知財戦略と知財業務を提供できる体制を構築しています。重要事項については、取締役会や経営会議への報告・審議を通じて、全社的な知財戦略の策定・実行を推進しています。このような体制により、シチズングループ全体で知的財産部門と各事業部門が一体となり、迅速かつ的確に知財課題や経営課題を共有し対応できる仕組みを整えています。

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知的財産権の取得状況

国内外における特許・意匠・商標などの出願・登録を積極的に行っており、2025年度末時点での保有件数は、特許権が国内1,576件、海外1,423件、商標権が国内408件、海外3,807件、意匠権が国内134件、海外695件となっています。今後も重点技術分野を中心に、権利化を更に推進してまいります。また、安定的な事業成長を実現するため確実な技術保護・ブランド保護・デザイン保護を継続しながら、事業に活用できる有効な知的財産権の取得に向けて、積極的な知財活動を展開しています。今後も、知的財産の強化を通じて、企業価値の向上と持続的な成長を目指します。

知的財産権保有数
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  • ※ 2026年3月31日時点

管理システムの構築

知的財産権の管理については、専用の管理システムを導入し、権利のライフサイクル全体を一元的に管理しています。定期的な権利棚卸しやリスク評価を実施することで、適切な権利維持や有効な権利活用に努めています。また、関係者が省力的かつ適切に知的財産権を管理・維持・把握できるよう、システムの定期的な改変・改善も行っています。これにより、各事業の権利状況をリアルタイムで把握できる環境を整え、最新の情報を迅速に各事業部門へフィードバックしています。こうした取り組みを通じて、各事業の知財戦略や事業戦略にタイムリーに活かせるよう、知的財産の管理体制を強化しています。

インセンティブ制度

シチズングループでは、従業員の創意工夫を大切にし、知的財産の創出を積極的に支援するため、報奨制度を設けています。特許出願や意匠出願 、事業への貢献度に応じて適切な報奨を行うことで、知的財産活動へのインセンティブ向上に努めています。出願公開された発明については独自の価値評価を実施し、特に優れた発明にはインセンティブを導入しています。また、今後の事業貢献が期待される意匠についても表彰を行い、デザイン面においても積極的にインセンティブを提供しています。これらの取り組みを通じて、従業員一人一人のチャレンジや工夫が、より良い成果につながるようサポートしています。
表彰された発明や意匠については、社内で広く情報発信を行い、他の従業員の新たな挑戦や創意工夫を促進するきっかけとしています。今後も、知的財産活動を通じて、組織全体の成長と発展を目指します。

教育制度

シチズングループでは、知的財産に関する社内啓発活動や研修を定期的に実施し、全従業員の知財リテラシー向上に努めています。新入社員研修や専門研修、eラーニングなどを通じて、知的財産の重要性や適切な取り扱いについて周知徹底しています。例えば、全社員を対象としたグループ知的財産講座を年に1回開催し、誰でも知的財産に関する基礎知識を習得できる環境を整えています。また、各事業部門向けには、それぞれの事業内容にフィットした知的財産教育を実施し、実務に直結する知識の習得を支援しています。加えて、各部門の知的財産業務が円滑に進むよう、疑問点や進め方の共有、知財ニュースの共有、社内で知財情報を共有できる知的財産サイトの運用など、情報発信にも力を入れています。これにより、全社員が質の高い知的財産活動を実践できるよう、継続的なサポートを行っています。