シチズングループは、グループを横断した環境管理体制を構築して、「グループ全体での最適化」を目指し、効率良く着実な成果を出せるように環境経営を進めています。
効率的に環境経営を推進するため、シチズングループではグループ環境管理体制を構築しています。2020年度より、シチズン時計社長を委員長とする「サステナビリティ委員会」の下に、社⻑から任命された取締役(環境担当役員)を委員⻑とする「グループ環境委員会」を設置し、グループの環境問題全般についてリスクと機会、対策等を検討しています。
EMSの適用範囲は、下記の適用組織、ならびに適用製品、活動およびサービスです。
対象製品(時計・工作機械・小型精密部品・デバイス/電子機器/その他製品)、ならびにそれらに伴う活動およびサービス(研究、開発、設計、調達、製造、販売など)に適用します。
シチズングループでは、国内海外の生産拠点でのISO14001 EMSの認証取得を推進しています。国内では販売会社等を除く12社すべてで、海外では13生産拠点のうち12拠点で認証取得しています。また、国内においてISO14001グループ統一認証を取得し、継続してグループ全体での活動の最適化や環境ガバナンスを強化しています。
2022年度はサンプリングによる維持審査が行われ、認証維持適合と判断されました。
認証取得状況(取得会社・事業所、取得年月)はリンク先のデータ一覧をご覧ください。
シチズングループでは、グループ環境委員会において、環境法規制の順守、温室効果ガス排出量削減、製品含有化学物質の管理、廃棄物・リサイクルガバナンス、土壌・地下水汚染対策などの環境リスクマネジメントを推進しています。グループ環境委員会は年2回開催されるほか、廃棄物・リサイクルガバナンスや土壌汚染の状況や対応方法について、グループ各社と詳細に情報交換しています。また、「グループ内部環境監査」で潜在的な環境リスクを洗い出し、環境事故の未然防止とグループ内での情報共有を進めています。
2022年度は、環境に関わる重大な法令違反、罰金・科料はありませんでした。
シチズングループ各社では、年1回のISO審査機関による外部審査と年1〜2回の工場ごとの内部監査員による内部監査に加え、グループ各社の監査員が他の工場を監査する「グループ内部環境監査」を年1回実施しています。普段目にすることの少ない他工場を監査して環境リスクを洗い出すとともに、他社の良い取り組みを自社に持ち帰る有意義な施策となっています。2022年度は、サンプリングで国内6社・9サイトの内部環境監査を実施し、EMSを継続的に改善しました。