サステナブルウオッチを生み出した、
CITIZEN Lチームが目指す働き方

CITIZEN Lは、2016年より「サステナビリティ」をブランドの根幹に位置づけ、環境や人権に配慮したものづくりを行っている。
女性を中心としたチームならではの、自然の美しさからインスパイアされたデザインを展開。
新しい考え方を取り入れたプロジェクトを創業100年経った大企業で、しかもプライベートと両立しながら推進できたのはなぜか?
CITIZEN Lチームで活躍する女性社員たちに、働き方とブランドへの想いを聞いた。

PROFILE

  • 前田 花菜

    前田 花菜

    2003年入社。CITIZEN L企画担当で管理職を務める。

  • 鈴木 由佳

    鈴木 由佳

    2005年入社。CITIZEN L宣伝担当。

  • 持田 真帆

    持田 真帆

    2007年入社。CITIZEN Lグローバル拡販担当。

  • 外海 真紀

    外海 真紀

    2013年入社。経営企画部門SDGs推進担当。

世界共通の美しさとは。
「内面の美」を表現する
CITIZEN L

前田 )

CITIZEN Lは2012年に立ち上げた女性向け腕時計のブランドです。国内に留まらず国外市場でもシチズンの腕時計を広めようと始まりました。

ですが、2014年ごろから「世界共通の美」ってなんだろう?という問いにぶつかったんです。そこでチームで美しいと思う女性を列挙しました。そこから分かったのは、彼女たちの美しさには、「社会貢献に取り組む姿勢」のような内面の美しさが表れているということ。

それまで私たちは、時計のデザインの美しさをどう認めてもらえるかを考えていました。しかし「時計も内面として美しいものを作れば外側のデザインも美しくなるのではないか」と、サステナビリティやエシカルの考えを時計作りの中に取り込み、2016年にリブランディングしました。サステナブルな素材の使用、時計作りに伴うCO2の排出量を公開、説明書の電子化やパッケージの簡素化による資源の節約などに取り組んでいます。

大企業ながら
新しい挑戦を推進できる、
CITIZEN
あるものとないもの

鈴木 )

シチズンは大企業なので、新しいことに挑戦しようとするとやはり社内の承認は多くなります。今のCITIZEN Lがあるのは、風通しのよさと役員との距離の近さにあると思います。シチズンでは同じフロアに役員もいて、肩書ではなく名前で呼び合う文化があります。だから年齢や性別、階級の垣根がなく、誰からでも話しかけやすいんです。また、話しかける文化だけでなく、耳を傾ける文化がある。だからすぐにみんなで協力体制を作れるんです。

前田 )

そうですね。リブランディングを始めた当初はなかなか部内で首を縦に振ってもらえなくて。でもCSR部門の人に相談したときに背中を押されたんです。そこで役員の机に行って時間をもらって話したら「いいんじゃない」って言われて、そこから風向きが変わったんです。

あとはチームのみんなが「負けない気持ち」を持っていたからですね。「これは絶対正しいし、やるべきだから進めよう」という気持ちを、みんなで共有できたからだったと思います。

子育ても趣味も仕事も、
充実させられる風土が
ここにある

持田 )

私は出産したあと香港への駐在が決まり、子育てをしながらの海外駐在を3年間経験しました。香港って家族を支えるシステムが手厚くて。家族で支え合う文化が浸透しているのはもちろん、会社の中に女性の管理職が多いので、ヘルパーを雇って家事や育児を手伝ってもらうのも当たり前。私もヘルパーさんを雇って駐在の仕事をしました。

日本に帰ってきてからも、シチズンの1時間単位で取れる休みや半休などの制度を利用して子どもの予定と仕事を両立しています。それを当たり前に送り出す・利用する風土があるので、働きやすいですね。

鈴木 )

私も産休を取得してからは子どもとの時間がまずベースにあり、どう仕事をするかと考えられるようになりました。そしてその働き方を叶えられるのがシチズンの環境なんですよね。急に子どもが熱を出したときでも、仲間が受け入れてくれるのは安心です。

前田 )

働きやすさに関して、共感する部分は多いです。
先日、6連休をもらって家族の時間を楽しみました。6連休というと驚かれるかもしれないのですが、「連休もらいます」「楽しんできてね」と普通に言い合える環境なんです。その間の仕事はいっぱいありますが、ここにいる鈴木や持田に「よろしく」って任せています。

仕事って一生懸命やらなくてはいけないですが、自分のプライベートな時間を楽しんでいないと新しいことを生み出せません。だからメンバーの誰かが休むときに、休む人も働く人も安心できる体制づくりを常に意識しています。

外海 )

私は週末に趣味のヨガをして頭をすっきりさせてから、平日の仕事に戻るのがルーティーン。新型コロナウイルスの流行前は長期休み等を利用して国内、国外の旅行を楽しんでいました。そうやって、どんな人でも平等に有給休暇をとれる環境だからこそ、仕事とプライベートの調和のとれた働き方を実現できています。休みを満喫できるので、メリハリがついて平日の仕事も頑張れるんです。

思いを秘めた
仲間とともに進みたい。
CITIZEN Lチームの夢

持田 )

2022年で、CITIZEN Lは10周年になります。これまでご購入いただいたお客様や関わった方には「いいね」というお声をいただくのですが、認知拡大においてはまだまだできることの余地があると感じています。日本だけでなくグローバルでも同じ状況なので、さらに接点を持って共感してもらえるようなブランドにしていきたいです。

前田 )

ここにいる仲間みんなで、CITIZEN Lを世界に広めて、CITIZEN Lを通してサステナビリティやエシカルを広めていきたいですね。

ぜひ、叶えたい理想や夢、それに対する熱意がある人に仲間になって欲しいです。たとえそれを今言葉にできていないとしても、思ったことを人に伝えるのが苦手でも「自分の心に熱い思いがあるんだ!」という人に来て欲しい。

...というのも、実は私自身が心の中に思いを思っていても声に出せないタイプだったんです。シチズンの入社面接では声が震えて全く話せないぐらい緊張してしまって。入社後も人前での発表はもちろん、数人を前にしたデザインの説明でさえ緊張して上手く話せなかった。でも、先輩たちが小さいステップをたくさん作って、地道に育ててくれたので今の私があります。

周囲の社員を見ても、シチズンという会社は「人をゆっくり丁寧に、しかも太く!成長させる」ことが得意な会社なのかもしれないなと思いました。
心のなかにあるものを自分でうまく伝えられなくても心配しないで。私たちが耳を傾けますから。