シチズングループとして捉えるべき2030年近傍の社会課題をサステナブル社会、デジタル社会の視点で整理し、そこからバックキャストして「シチズングループビジョン2030」を2022年4月に策定しました。
「シチズングループビジョン2030」の実現に向け、中長期の環境変化とメガトレンドの考察を踏まえ、社内外の視点からシチズングループのマテリアリティ(持続的な企業価値向上のための重要課題)を事業活動及び事業基盤の両面で整理し、5つのマテリアリティを特定しました。
シチズングループビジョン2030とマテリアリティの位置付け
【コラム】製造業のデジタル変革を支援「alkapplysolution(アルカプリソリューション)」
社会全体がデジタル化による変革が進む中、製造業の現場にもデジタル化の波が訪れていますが、シチズングループでは、ものづくりの主役は工作機械を扱う「人」との考えのもと、人と工作機械を最大限に活かすための技術のデジタル化に取り組んでいます。
シチズンマシナリーのデジタル化アイテム「alkapplysolution(アルカプリソリューション)」は、製造現場の省力化や効率化に貢献する製品やサービスです。1990年代から提供を開始し、多くの導入実績があります。「スグに役立つ」をコンセプトに、電子マニュアルやeラーニング教材などのデジタルコンテンツを最新版にアップデートして提供するWebソリューションや、機械の自動監視や稼働データ分析などのネットワークソリューションで、生産性向上や業務の効率化、ペーパーレス化、人材育成支援に貢献します。
有識者からのコメント
今回特定されたマテリアリティは、多様なステークホルダーとの対話やフレームワーク、ガイドラインを参照することで、外部環境を反映されたマテリアリティとなり納得感があります。
また、マテリアリティをリスク・機会の両側面で分析し、該当する事業を整理することで、シチズンの事業への影響が非常に良く整理されている点が評価できます。
さらに、特定されたマテリアリティについて、「事業プロセスを通じた社会課題解決」と「製品・サービスを通じた社会課題解決」それぞれで対応施策を開示し、シチズングループのアプローチが明確にステークホルダーに示されています。
今後期待することは、各マテリアリティの進捗報告です。今回のマテリアリティ特定では、主な対応策まで開示がされておりますが、目標を設定し実績を報告することで、ステークホルダーに進捗状況の報告を行うことが可能です。
また、マテリアリティの活動を自社だけではなく、ステークホルダーと協働し更なる活動の推進にも期待しています。
株式会社ディ・エフ・エフ
マネージャー
小澤 和也