汚染防止

汚染防止に向けた取り組み

シチズングループでは、化学物質に関する法規制への対応や、製造工程における有害化学物質の削減・代替活動を通じて汚染の防止に取り組んでいます。

法規制への対応

シチズングループは、製造から使用後の廃棄に至るまでの製品のライフサイクルにおける法的・社会的な化学物質問題への対応として、国内外の化学物質関係法令を遵守するための社内体制整備や、お客さまへの製品安全や適用法令に関する情報提供など、様々な取り組みによる化学物質管理を推進しています。

シチズングループグリーン調達基準では、グループ各社の製品に関わる調達品について、EU RoHS指令やEU REACH規則等のグローバル法規制の遵守を求めています。原材料の採用段階から含有化学物質の情報を収集し、健康や環境への影響を含めた危険有害性の確認を行い、化学物質のリスクを削減するよう努めています。
グリーン調達については、「持続可能な調達の推進」ページ内「グリーン調達」もご参照ください。

有害化学物質の削減

シチズングループは、PRTR法対象化学物質(国内)について、2018年度比で2025年までに15%削減、2030年までに45%削減する目標を策定し、工程の変更や代替物質への転換等の削減活動に取り組んでいます。2025年度は結果として目標を上回る44.5%(87.2トン)の削減を果たしました。またグループでは有害化学物質の削減にも長年取り組んできており、塩素系有機溶剤などの全廃を果たしています(下表)。

1-ブロモプロパンについては、段階的に進めている環境対応品への代替化に加え、余分な蒸発の抑制などの改善も行い、2025年度の使用量は2024年度に比べ4.1トン削減しました。

1-ブロモプロパンの次に取扱量の多い有機溶剤であるキシレン、トリメチルベンゼンの削減にも重点的に取り組んでおり、その他の化学物質についても代替・削減活動を進めています。有害化学物質削減の目標達成に向け、化学物質使用量の大きい時計事業や自動車部品事業における技術開発や設備更新を進めています。

なお、海外における環境リスク管理も重要な事項であることから、化学物質使用量のモニタリングを徹底し削減活動に取り組んでいます。

PRTR対象化学物質の削減目標と実績(2018年度比)
目標 年度 実績
取扱量(t) 削減量(t) 削減率
  • 2025年までに15%削減
  • 2030年までに45%削減
2018 195.8 - -
2019 184.4 -11.3 5.8%
2020 146.9 -48.9 25.0%
2021 144.8 -50.9 26.0%
2022 123.2 -72.6 37.1%
2023 137.4 -58.4 29.8%
2024 116.9 -78.8 40.3%
2025 108.6 -87.2 44.5%
これまでに使用を全廃した化学物質
対象化学物質 全廃した年度
塩素系有機溶剤 2008
代替フロン(HCFC)※機器中の冷媒を除く 2008
  • ※ これまで全廃としていた塩化第二鉄は、海外拠点で使用していることが判明したため全廃の表記から削除しました。
1-ブロモプロパンの削減実績(国内、2018年度比)
年度 使用量(t) 削減量(t) 削減量(%)
2018 38.5 - -
2019 30.0 -8.5 22.0%
2020 28.0 -10.5 27.2%
2021 23.8 -14.6 38.0%
2022 21.7 -16.8 43.6%
2023 19.7 -18.7 48.7%
2024 10.8 -27.7 72.0%
2025 6.7 -31.8 82.6%

【事例紹介】PRTR対象物質削減への取り組み

シチズンファインデバイス

シチズンファインデバイス株式会社の本社・河口湖事業所では、部品の表面処理にPRTR対象物質を含む媒材や洗浄液を使用しています。バレル工程で使用している媒材(灯油)および洗浄液(シアン化合物)は、従来は交換サイクルを日数で管理していましたが、2022年度よりカウント管理に変更を行いました。また灯油に関しては、停止中であった再生装置の再稼働を行いました。

これらの活動の結果、2025年度は、2018年度と比較して灯油(キシレンおよびトリメチルベンゼン)は27%の削減、シアン化合物は58%の削減を実現しました。

図

灯油の使用量削減説明図

【事例紹介】1-ブロモプロパン全廃に向けた工程改善

シチズン時計マニュファクチャリング

シチズン時計マニュファクチャリング株式会社では、洗浄および油除去工程において、1-ブロモプロパンの使用削減に長年取り組んできました。これまで、東北工場および秋田工場において年度ごとに削減目標を設定し、使用量の低減を進めてきましたが、代替手段の確立が課題となり、全廃には至っていませんでした。 こうした課題を解決するために東北工場では、自動炭化水素洗浄機およびフッ素洗浄機の導入、ならびに洗浄液の切替えを行いました。また、秋田工場では、PRTR対象物質を使用していた工程を鹿児島工場へ移管しました。移管に伴い、プレス工程で使用していた灯油を含む工作油及び、1-ブロモプロパンを含む洗浄液の見直しを行いました。 これらの取り組みにより、2024年度内に1-ブロモプロパンの全廃を達成しました。本施策は、PRTR排出量の削減に大きく貢献するとともに、作業環境の改善を通じた作業者の健康リスク低減にもつながる成果となっています。

シチズン時計マニュファクチャリング株式会社は今後も、環境負荷低減と安全で持続可能な生産体制の構築に向け、継続的な改善を進めてまいります。

写真
北上工場の洗浄機