サステナブルプロダクツ&
ファクトリー

Sustainable Products & Factories

豊かな未来をつなぐ、サステナブルなものづくり

これまでも、これからも
責任あるものづくりを。

シチズングループは、“市民に愛され市民に貢献する”という思いを胸に100年以上にわたり真摯にものづくりに向き合ってきました。

人権やコンプライアンスの問題が社会的な課題となっている昨今。
私たちは環境だけでなく、様々な社会課題の解決に貢献し 持続的な企業価値を創出する姿勢を具現化することが大切だと考えました。

そこで、2019年にシチズングループとして新たに打ち出したのが「サステナブルプロダクツ、サステナブルファクトリー構想」。

私たちはサステナブルな製品や事業プロセスを通し、豊かな環境、豊かな社会を実現し、ともに成長していきます。

豊かな未来へ向けて。
お取引先をはじめとしたバリューチェーン全体でサステナブルプロダクツ&ファクトリーの実現に取り組んでいきます。

サステナブルプロダクツ
シチズングループのマテリアリティと結びついた社会課題の解決に貢献し、事業成長に寄与する製品・サービスのこと。
目標

2027年度のグループ全体売上に占める「サステナブルプロダクツ」の比率を30%以上にする

  • 気候変動への対応と循環型社会への貢献、質の高い生活への貢献、産業分野におけるソリューションの提供
サステナブルファクトリー
人権・環境・労働環境・コンプライアンス・BCP・生産性向上など総合的に配慮した、シチズングループの持続可能な生産施設や事業所、事業プロセスのこと。
目標

2030年にサステナブルファクトリーを実現する

  • BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)…大規模災害等による事業活動への影響に備え、製品やサービスの供給を継続、または早期復旧を可能とするため、必要な体制や役割、対応手順等の計画を平常時に定めること。

サステナブルプロダクツの取り組み

Sustainable Products
目標

2027年度のグループ全体売上に占める
「サステナブルプロダクツ」の比率を30%以上にする

売上比率の進捗
2024年度:
24%
  • グループ全体売上に占めるサステナブルプロダクツの比率
2027年度 目標 30%以上

サステナブルプロダクツ認定基準

サステナブルプロダクツ認定制度は、認定基準策定や評価対象品目の妥当性について、外部有識者の監修を受けたシチズングループ共通の社内制度です。
企業理念を基本として、これまでのサステナブルな取り組みを含む事業戦略と、マテリアリティとの整合性を図った製品・サービスをサステナブルプロダクツと認定します。
シチズングループとして特定した5つのマテリアリティのうち、製品・サービスを通じて解決すべきマテリアリティは、「気候変動への対応と循環型社会への貢献」、「質の高い生活への貢献」、「産業分野におけるソリューションの提供」の3つです。
これらのマテリアリティのうち、1つ以上に該当することをグループ共通の必須要件として、各事業において事業戦略および製品・サービスの独自性や優位性を考慮し、認定基準を定めています。

企業理念:市民に愛され市民に貢献する

認定基準は、マテリアリティと結びついた貢献要素から構成されています。
具体的な認定基準は、事業ごとに設定され、客観的に判断される仕組みになっています。

SCROLLできます
マテリアリティ 分類 貢献要素(例) 関連するSDGs
気候変動の対応と
循環型社会への貢献
気候変動への対応
  • 省エネルギー、長寿命化
  • 分解修理可能な設計・サービス体制
  • 持続可能な原材料の使用 等
  • 13 気候変動に具体的な対策を
  • 14 海の豊かさを守ろう
  • 15 緑の豊かさも守ろう
循環型社会への貢献
質の高い生活への貢献 多様なライフスタイルへの貢献
  • 障がい者対応等で全ての人が使いやすい製品
  • 健康管理のサポート 等
  • 3 全ての人に健康と福祉を
  • 4 質の高い教育をみんなに
  • 5 ジェンダー平等を実現しよう
医療・ヘルスケアへの貢献
産業分野における
ソリューションの提供
省力化・自動化ソリューションの提供
  • 省力化・自動化による労働力不足への対応
  • デジタル化による技能継承課題への対応
  • リモートメンテナンス対応 等
  • 8 働きがいも経済成長も
  • 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
モビリティへの貢献

サステナブルプロダクツ認定制度および各事業の認定基準は、外部有識者の意見をふまえ、2023年にサステナビリティ委員会での協議を経て、グループ経営会議で承認されました。
今後、社会情勢の変化に応じて認定基準は適宜見直し、認定基準の変更はサステナビリティ委員会で協議・承認されます。

サステナブルプロダクツの紹介

CITIZEN L

見た目だけではない、
サステナブルな美しさを形に

商品の開発ストーリーを見る

サステナブルプロダクツの一例

  • 腕時計
    • 省エネルギー、長寿命化
    • 分解修理可能な設計・サービス体制
    • 持続可能な原材料の使用
  • ムーブメント
    • 省エネルギー、長寿命化
    • 分解修理可能な設計・サービス体制
  • 工作機械
    • EcoBalance Machine
      (CO₂排出量削減、作業時間の短縮、生産性
      向上に資する技術を搭載した認定機)
    • 省力化・自動化による労働力不足への対応

サステナブルファクトリーの取り組み

Sustainable Factories
目標

2030年にサステナブルファクトリーを実現する

サステナブルファクトリー実現に向けたロードマップ

シチズングループ全体で2030年までに「サステナブルファクトリー」の実現を目指しています。

具体的には、「気候変動への対応」「循環型社会への貢献」「品質コンプライアンスの順守」「人権の尊重と労働慣行」「持続可能な調達の推進」において、2030年の目指す姿とロードマップを策定し、適宜更新しながらグループ全体で取り組みを進めています。直近3年分の進捗は、分類ごとのリンクをご参照ください。

SCROLLできます
マテリアリティ 分類・2030年目標 2030年主な指標
気候変動への対応と循環型社会への貢献 気候変動への対応
  • バリューチェーンにおける温室効果ガスの排出削減
  • CO₂排出量(スコープ1、2)50.4%削減(2018年度比) CO₂排出量 スコープ3(カテゴリ1+11)30%削減(2018年度比)
  • 取水量:35%削減(2018年度比) 再資源化率(廃棄物の再利用率):90%
循環型社会への貢献
  • 持続可能な資源の利用の推進
社会的責任の遂行 品質コンプライアンスの順守
  • グループ品質行動憲章の遵守
  • 品質行動憲章違反ゼロ
人権の尊重と労働慣行
  • グループ人権方針の遵守
  • 働き方改革関連法の遵守(国内)
  • グループ安全衛生基本方針の定着
  • 人権デュー・ディリジェンスの確立
  • 業務上休業災害ゼロ
持続可能な調達の推進
  • グループの100%および直接材主要取引先の70%がCSR調達ガイドラインを遵守する
  • 調達取引高上位90%+取引量および代替不可の重要品目の取扱いがある取引先
  • 主要取引先の100%が自己評価アンケート(SAQ)回答
  • 国連グローバルコンパクトの自己評価アンケート。人権、環境、労働環境、品質等、全9項目に関し、方針、体制、取組、是正があるかを問う。

サステナブルファクトリーの進捗

気候変動への対応と
循環型社会への貢献
品質コンプライアンスの
遵守
人権の尊重と労働慣行
持続可能な調達の推進

気候変動への対応と循環型社会への貢献

目標 2024年度

再エネに関する役職者向け講演会実施、再エネ率目標改定および再エネ調達手法多様化の検討

KPI 2024年度
  • CO₂排出量
    (スコープ1,2):25.2%削減
  • 再エネ率:31.2%
達成状況 2024年度
  • CO₂排出量
    (スコープ1,2):47.1%削減※
    達成率100%超
  • 再エネ率:26%
    達成率84%
  • 2018年度基準

品質コンプライアンスの遵守

目標 2024年度

全拠点における品質行動憲章遵守状況の実効的なモニタリング(リスク把握~是正)

KPI 2024年度
  • eラーニング実施(多言語)
  • 2025年度以降のロードマップ見直し
  • 品質行動憲章の周知活動
達成状況 2024年度
  • eラーニング実施(多言語)
    資料作成(翌年以降実施予定)
  • 2025年度以降のロードマップ見直し
    実施
  • 品質行動憲章の周知活動
    実施

人権の尊重と労働慣行

目標 2024年度

人権デューデリジェンスの構築(負の特定~目標・計画の策定)及び労働関連法令対応と遵守、安全衛生基本方針の浸透

KPI 2024年度
  • 時間外労働および年次有給休暇取得の法令遵守
  • 人権eラーニング実施(国内)
  • 人権リスクの可能性となる項目の特定
達成状況 2024年度
  • 時間外労働および年次有給休暇取得の法令遵守
    定期アンケート、委員会でのモニタリング及び意見交換実施
    *不適合1件(是正済み)
  • 人権eラーニング実施(国内)
    実施(国内)
  • 人権リスクの可能性となる項目の特定
    特定済み

持続可能な調達の推進

目標 2024年度

責任ある鉱物調達の強化と調達調査のDX化

KPI 2024年度
  • サプライヤーエンゲージメントの強化
  • 時計事業(海外)とグループ会社へのDX化展開準備
達成状況 2024年度
  • サプライヤーエンゲージメントの強化
    先進企業より実務者向けの勉強会実施、未承認製錬所の報告があったサプライヤーへのフィードバック実施
  • 時計事業(海外)とグループ会社へのDX化展開準備
    展開準備完了

サステナブルファクトリーの浸透活動

サステナブルファクトリーの実現には、お取引先をはじめとするバリューチェーン全体の協力が不可欠なことから、ステークホルダーに理解や協力を求める活動も進めています。浸透活動とリスク管理のツールとして、国連グローバルコンパクトの自己評価アンケート(SAQ:Self-Assessment Questionnaire)を活用しています。この自己評価アンケートは、CSRにかかわるコーポレートガバナンス、人権、環境、労働環境、品質等、全9項目に関し、方針、体制、取組、是正があるかを問うものです。すべての業界で共通使用できる基本的な内容であり、シチズングループでは、海外事業所も含めた全拠点と直接材の主要お取引先に対し、自己評価アンケートを実施しています。

私たちのビジョン

Vision

シチズングループでは、2030年に向けての長期ビジョンとして「豊かな未来(とき)をつなぐ、Crafting a new tomorrow」を掲げ、サステナブル経営を推進しています。

気候変動をはじめとした環境課題はもちろん、人権問題や労働慣行、生産性向上などの社会・経済の課題にも配慮した持続可能な生産施設や事業所を目指す「サステナブルファクトリー」と、主要な社会課題解決に貢献し、事業成長に寄与する製品やサービスの売上比率向上を目指す「サステナブルプロダクツ」。これらはサステナブル経営を具現化する施策であり、長期ビジョン実現の核となる取り組みです。

シチズングループはサステナブルプロダクツ&ファクトリーを推進することで、「安心」「信頼」そして「感動」を届け、人々の暮らしだけでなく、心まで豊かにし、その豊かさを次世代につなげていく企業グループを目指していきます。