⽔リスクと機会への対応

シチズングループでは、国内海外の全ての生産拠点において、高効率設備導入や水循環利用の推進による水使用量の削減および、厳しい排水管理による工場排水のクリーン化など、持続可能な水資源の利用を推進しています。

水関連のリスクと機会

主要事業拠点における水リスクマップ
図
  1. ※ 2022年6月現在 WRI Aqueduct 評価より
  2. ※ 各地域データ(%):シチズングループの各地域における取水量の比率

水リスクの高い地域での操業

⽔関連のリスクと機会は、気候変動と同様に、全社的なリスクマネジメントシステムに統合して特定しています。また、サステナビリティ委員会の審議事項にも含まれており、ISO14001の枠組でリスク特定を図っています。3〜5年先の水関連のリスクと機会については、WRI Aqueductを利用して年1回定期的に⾒直しています。これら評価結果に各拠点の地域情報を加味した結果、シチズングループにおいて、一部水リスクが高い地域に生産拠点があることが分かりました。今後は実際の生産拠点における水リスクの評価方法も検討していきます。また、異常気象による洪水や水不⾜の発生などの水関連のリスクは直接操業および部品調達等のバリューチェーンに大きく影響し、収益性低下をもたらす要因となりますが、シチズングループの水関連の機会を特定した結果、事業に直接関係して実質的影響を及ぼす可能性のある水関連の機会はなく、洪水リスクも認められませんでした。
水リスクの情報は、地域の工業団地の管理者や行政機関と緊密なコミュニケーションを通じて常に最新情報に更新しています。また新規事業の展開や新工場の建設時に、水関連のリスクと機会の特定と評価を同様に行っていますが、2021年度の対象案件はありませんでした。

水リスク対応への取り組み

シチズングループでは、水供給リスクに対応した持続可能な水資源利用を推進するために、水使用量および取水量の削減目標を設定して改善に取り組んでいます。また、水関連の法規制などの規制リスクへの対応および工場排水のクリーン化のため、排水処理施設からの排水品質をモニタリングし、法規制値より厳しい⾃主基準値を設定して排水管理に取り組んでいます。法規制値以上に厳しい独自基準を設定している工業団地の工場では、工業団地管理者との協議を経て、独自の排水基準値を設定しています。
なお2021年度は水関連の重大な法令違反、罰⾦・科料はなく、水に関連する有害な影響もありませんでした。

シチズングループの取⽔量の推移

シチズングループ環境⽬標2030では、2018年⽐で⽔使⽤量と取⽔量ともに35%減という⼤幅な削減⽬標を設定して、⽔資源の保全活動を進めています。
2021年度の国内取水量は1,209千㎥、海外取水量は681千㎥、合計の取水量は1,890千㎥でした。その結果、2021年度取水量⽬標である2018年度⽐10%削減を達成しています。取水先は、地下水27%、上水道38%、工業用水22%の割合でした。製造プロセス全般の水リスクに配慮する「サステナブルファクトリー」の実現に向けて、節水・高効率設備の導入や水の循環利用等を実施し、2022年度以降についても取水、排水量の削減をさらに推進していきます。

取⽔源別取⽔量

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単位:千㎥
  2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
淡水の地表水 国内 0 0 1 1 1
地下水(再生可能) 国内 603 590 562 546 583
第三者の水源(上水道水) 国内 482 473 443 399 410
第三者の水源(工業用水) 国内 238 240 231 158 216
国内合計 1,323 1,303 1,237 1,104 1,209
淡水の地表水 海外 0 0 0 0 0
地下水(再生可能) 海外 3 10 4 2 4
第三者の水源(上水道水) 海外 470 522 503 389 414
第三者の水源(工業用水) 海外 395 397 221 279 262
海外合計 868 929 728 671 681
合計 2,191 2,232 1,965 1,774 1,890
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