シチズングループでは、生物多様性によってもたらされる生態系サービスの重要性や、事業活動が生物多様性に与える影響を認識し、「シチズングループ生物多様性ビジョン」を定め地域社会とともに生物多様性の保全に努めています。
生物多様性保全活動の推進
シチズングループでは、グループ生物多様性ビジョンに基づき、事業を行う地域の生物多様性に関する課題解決や保全活動を継続して行っています。
シチズン時計では、シチズンブランドの腕時計の購入時にボックス(時計を入れる箱)不要を選択することで、国際NGO「NICE」を通じてマングローブの苗1本を寄付する『Eco Tree ACTION』を2020年から始めています。また、シチズン時計では紙で印刷していた9言語の取扱説明書の電子化を同年から進めており、年間でCO₂排出量20トン削減(杉の木1,400本の年間吸収量に相当)・紙は37トン(バス3.7台分)の削減効果が得られています。
またシチズン時計では、2030年までに国土の30%以上を自然環境エリアとして保全する環境省の「30by30(サーティ・バイ・サーティ)」に賛同し、2023年度に同アライアンスに参画しました。
シチズングループは「自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)」が2023年9月に公表した情報開示提言への賛同を表明し、2025年4月に「TNFD Adopter」に登録しました。
「シチズングループ生物多様性ビジョン」のもと、生物多様性によってもたらされる生態系サービスの重要性や、事業活動が生物多様性に与える影響を認識し、地域社会とともに生物多様性の保全に努めています。
今後、自然・生物多様性に関する影響や依存関係、リスク、機会について特定、評価などの検討をすすめ、TNFD提言に沿った情報開示を行っていく予定です。
※ TNFD:気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)に次ぐ非財務情報開示の枠組みとして2021年に設立された国際イニシアチブ。TNFDでは、自然環境や生物多様性に関するリスク・機会の情報開示を企業に促す枠組みを構築し、自然資本に損失を与える資金の流れを反転させることで、生物多様性の回復を目指しています。