健康経営
健康経営方針
シチズングループでは、従業員の健康管理を経営的な視点で考えて実践する「健康経営」を推進しています。組織競争力の源泉である多様な従業員一人一人が能力を発揮し、心身ともに健康で長く働ける組織づくりを行い、従業員のウェルビーイングの実現・企業の持続的成長を目指しています。
シチズン時計 健康宣言(2018年9月1日 制定)
シチズン時計は、市民に愛され親しまれるものづくりを通じて世界の人々の暮らしに広く貢献することを理念に掲げ、人権と多様性を尊重し、安全で働きやすい職場づくりに取り組むことを行動憲章に定めています。
この行動憲章に基づき、以下の健康経営方針を制定し、健康経営の実現に取り組んでいます。
シチズングループ健康経営方針
<基本方針>
シチズングループは、「市民に愛され市民に貢献する」という企業理念に基づき、企業の持続的成長とグループ全社で活躍する従業員のウェルビーイングの実現に向けて健康経営に取り組みます。
<健康経営行動指針>
1)人権と多様性を尊重し、安全で働きやすい職場づくりに取り組みます。
2)最も大切な資源である従業員一人ひとりが心身ともに健康で最大限のパフォーマンスを発揮できるように努めます。
3)オープンなコミュニケーションが出来る環境づくりに取り組みます。
シチズン時計健康経営組織体制図
健康経営の組織体制は、社長を最高責任者とし、人事担当取締役が推進実務統括責任者となっています。健康推進チームは、実務・企画推進・事務局を担当しており、人事担当者・健康管理室・健康保険組合が協力しながら推進しています。安全衛生委員会での意見聴取・展開・協力も得ながら進めています。
戦略マップ
- ※ シチズン時計では、2023年度より戦略マップを作成しました。
目標指標
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| 指標 |
指標定義 |
2023年度 |
2024年度 |
2025年度 |
目標(2030年) |
| アブセンティーイズム |
1カ月以上の休職者(疾病による者)の発生率
対象者数/3月末人員(%)
|
0.6 |
0.7 |
0.5 |
0.3 |
測定人数:995名 回答率:100% |
測定人数:1,027名 回答率:100% |
測定人数:1,029名 回答率:100% |
| プレゼンティーイズム |
- 2024年度まで:ストレスチェックにおいてパフォーマンスを一緒に評価し、全体的な仕事の出来栄えについて問う設問(10点満点)に対する回答
- 2025年度以降:病気やケガが無い時に発揮できる仕事の出来栄えについて問う設問(100%満点)に対する回答
|
6.6 |
6.4 |
81 |
85 (2026年度より) |
測定人数:941名 回答率:96.7% |
測定人数:997名 回答率:98.3% |
測定人数:970名 回答率:100% |
| ワークエンゲージメント |
従業員エンゲージメント調査における設問「業務を通じてやりがいを感じられるかどうか」という設問に対し、7段階評価のうち、上位2段階で回答した者の比率(%) |
28.7 |
30.5 |
31.2 |
33.0 (2026年度より) |
測定人数:969名 回答率:95.0% |
測定人数:993名 回答率:99.0% |
測定人数:985名 回答率:99.7% |
| ヘルスリテラシー |
健康年齢を維持改善するヘルスケアプラットホームPep Upへの登録率(%) |
83.2 |
85.9 |
87.3 |
90以上 |
測定人数:995名 回答率:100% |
測定人数:1,045名 回答率:100% |
測定人数:1,035名 回答率:100% |
健康経営ロードマップの策定
シチズングループでは、メンタルヘルスケア、組織の活性化・女性特有の健康課題の解決機会の提供、定期健康診断、喫煙率の改善、運動増進、睡眠の改善の観点から、社員一人一人の心と体の健康増進と職場づくりを推進しています。
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2024年度結果 |
2025年度結果 |
2026年度目標 |
2030年度目標 |
| 施策とKPI |
定期健康診断
- 定期健康診断受診率:100%
- 適正体重維持者率:71.9%
- 運動習慣者比率:24.3%と悪化
- 睡眠により十分な休養が取れている人の割合:60.6%
- たばこを吸わない人の割合:85.0%
- 要受診者(有所見者の中から産業医が治療・再検査等が必要と判断した人)の受診率:83.1%と昨年より更に改善。
- ハイリスク者の継続フォロー:100%
- 治療放置群:4.3%
|
定期健康診断
- 定期健康診断受診率:100%
- 適正体重維持者率:70.8% 悪化
- 運動習慣者比率:27.5% 改善
- 睡眠により十分な休養が取れている人の割合:66.5% 改善
- たばこを吸わない人の割合:85.7% 改善
- 要受診者(有所見者の中から産業医が治療・再検査等が必要と判断した人)の受診率:78.1%
- ハイリスク者の継続フォロー:100%
- 治療放置群:4.1% 改善
|
定期健康診断・事後措置強化
- 定期健康診断受診率:100%
- 適正体重維持者率:73%以上
- 運動習慣者比率:30%以上
- 睡眠により十分な休養が取れている人の割合:68%
- たばこを吸わない人の割合:87%
- 要受診者の受診率:90%以上
- ハイリスク者の継続フォロー:100%
- 治療放置群:3.5%
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定期健康診断・事後措置強化
- 定期健康診断受診率:100%
- 適正体重維持者率:80%以上
- 運動習慣者比率:50%以上
- 睡眠により十分な休養が取れている人の割合:80%
- たばこを吸わない人の割合:90%
- 要受診者の受診率:95%以上
- ハイリスク者の継続フォロー:100%
- 治療放置群:2%
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メンタルヘルスケア
- ストレスチェック受診率:98.3%
職場診断結果を上司にフィードバックし、職場環境の改善に活用。職場の支援94(全国平均100)
- 高ストレス者の希望者面談:100%実施
高ストレス者8.3%
- セルフケア研修:「認知行動療法」全従業員対象とし、90%の参加率
- ラインケア研修:「アンコンシャスバイアス」参加率 72%
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メンタルヘルスケア
- ストレスチェック受診率:97.4%
職場診断結果を上司にフィードバックし、職場環境の改善に活用。職場の支援90(全国平均100) 改善
- 高ストレス者の希望者面談:100%
高ストレス者7% 改善
- セルフケア研修:「15分でわかる初めての交流分析」:90.5%
- ラインケア研修:「アンガーマネジメント」参加率99.2%
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メンタルヘルスケア
- ストレスチェック受診率:95%以上
職場診断結果の活用し、職場の支援向上90
- 高ストレス者の希望者面談:100%
高ストレス者6.5%以下
- セルフケア研修:全従業員へ展開。参加率90%以上
- ラインケア研修/ハラスメント研修:管理職参加率85%以上
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メンタルヘルスケア
- ストレスチェック受診率:95%以上
職場診断結果の活用し、職場の支援向上90
- 高ストレス者の希望者面談:100%
高ストレス者6.5%以下
- セルフケア研修:全従業員へ展開。参加率90%以上
- ラインケア研修:管理職参加者85%以上
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組織の活性化・女性特有の健康課題の解決機会の提供
- 組織の健康度
- (偏差値):52.8
- プレゼンティーイズム10段階評価で6.4(全国平均6.2)
- 上司の支援8.0(全国平均7.5)
- 同僚の支援8.2(全国平均8.1)
- 女性特有の健康課題である骨密度測定の実施スタート
- 骨密度測定結果:年齢相応以上の割合72.1%
- 「キャリアデザインと妊活」産業医によるセミナー(動画配信)をHPに常時掲載し、65名が受講
- 海外拠点の健康課題・取り組みについてのアンケートを実施
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組織の活性化・女性特有の健康課題・介護育児病気との両立支援・海外駐在者や出張者への健康課題への取り組み
- 組織の健康度
- (偏差値):52.2 やや悪化
- 病気やケガが無い時に発揮できる仕事の出来栄え(100%満点)に対する回答 81%(2025年度より)
- 上司の支援8.1(全国平均7.2)
- 同僚の支援8.3(全国平均8.1) 全国結果より良い結果
- 女性特有の健康課題である骨密度測定
- 骨密度測定結果:年齢相応以上の割合 86% 改善
- 女性セミナー「がんの予防と更年期障害」:参加者72名
- 介護・育児・病気との両立支援
- 介護アンケート50%回収
- 育児休暇取得者へのインタビュー100%回収
- 管理監督者対象に育休利用促進セミナーに129名参加
- 一般従業員向け育児・介護法についてのセミナーを実施
- 海外拠点の健康課題・取り組みについてのアンケート実施
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組織の活性化・女性特有の健康課題・介護育児病気との両立支援・海外駐在者や出張者への健康課題等の取り組み
- 組織の健康度の向上:55
- 病気やケガが無い時に発揮できる仕事の出来栄え(100%満点)の結果 83%
- 上司の支援8.2
- 同僚の支援8.4
- 女性特有の健康課題である骨密度測定
- 骨密度測定結果:年齢相応以上の割合88%以上
- 女性の健康課題や働きやすさの推進セミナーの実施
- 介護育児病気との両立支援 セミナー・アンケートの実施
- 食生活改善の支援
- 海外駐在者や出張者へ
- 「環境と安全」の研修参加100%受講
- HIV/AID、結核、マラリア含め感染症予防の説明の実施
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組織の活性化・女性特有の健康課題・介護育児病気との両立支援・海外駐在者や出張者への健康課題等の取り組み
- 組織の健康度の向上:58
- 病気やケガが無い時に発揮できる仕事の出来栄え(100%満点)の結果 86%
- 上司の支援8.5
- 同僚の支援8.5
- 女性特有の健康課題である骨密度測定
- 骨密度測定結果:年齢相応以上の割合90%以上
- 女性活躍推進のセミナーの実施
- 介護育児病気との両立支援
- 食生活改善の支援
- 海外駐在者や出張者へ
- 「環境と安全」の研修参加100%受講
- HIV/AID、結核、マラリア含め感染症予防の説明の実施
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健康経営に関する投資額
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| 内容 |
2025年度 |
| 法定項目に対する投資(健康診断・ストレスチェック等) |
10,300千円 |
| 研修に関わる投資 |
500千円 |
| その他投資(懇親会補助・交流会・体力測定・食事補助) |
16,950千円 |
「健康経営優良法人 ホワイト500」に3年連続認定
シチズン時計は、2026年3月10日、経済産業省と日本健康会議が選定する「健康経営優良法人2026」(大規模法人部門、ホワイト500)に3年連続で認定されました。
本制度は地域の健康課題に即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している企業や法人を顕彰する制度です。ホワイト500は顕彰を受けた企業のうち、大規模法人部門の上位500社に与えられる称号です。
当社は従業員の健康増進を図るため、2023年度以降、治療を含めた各種両立支援の改定を図るとともに、定期健康診断の際には、希望者に「腫瘍マーカー・ピロリ菌抗体検査」の追加を行い、以前から行っている腹部超音波検診・乳がん検診も項目に含めるなど、人間ドックレベルの検査項目に近づけています。乳がん検診の無料化で受診しやすい環境の整備、女性を対象に骨密度測定も追加し、骨粗しょう症予防の啓蒙とともに、健康いきいき体操の推進を通じた運動習慣の定着などの重点施策を継続しています。
2025年度の主な取り組み
- 育児・介護休業法改正に伴う育児・介護施策やアンケート・相談対応。
- 男性の育児休暇利用促進の具体的目標設定。
- 癌や特定疾病などに罹患した従業員のテレワークの拡大活用。
- 産業医による女性の健康セミナー「がんの予防と更年期障害」の実施。
- 「生理休暇」を「エクイティ休暇」へ名称変更。
- 定期健康診断後の事後措置対応の強化。
- 定期健康診断当日の特定保健指導の実施。
- スマートフォンから個人の健康診断の結果を閲覧できる仕組みづくり。
- 長時間残業管理とそのフォロー対応強化。
- ヘルスケアチェック。
- スポーツエールカンパニーの認定※。
- ストレッチャーや車いすでの救急搬送の訓練。
- 喫煙後のエレベーター利用制限ルールの設定。
- 海外出張者や駐在者を対象に、渡航前に必要な予防接種の実施。駐在者には感染症予防を含めた研修や、産業保健スタッフとの面談も実施。
- シチズンの森を利用したランチ会、若手社員が企画運営した全社的な社内懇親会、社内スポーツ交流会(卓球)など、職場の活性化を図る様々なイベントの開催。
- ※ 従業員の健康増進のために職場でスポーツの実施に向けた積極的な取り組みを行う企業を、スポーツ庁が認定する制度。
車いすでの搬送訓練の様子
これらの実効性の高い施策によりストレスチェックやエンゲージメント調査結果も向上しており、今回の認定につながったと考えています。
また、シチズングループとして、シチズン・システムズ株式会社、シチズン時計マニュファクチャリング株式会社、シチズンTIC株式会社、シチズン電子株式会社の4社が中小規模法人部門において健康経営優良法人に認定されました。
ランチ会の様子
東京:西東京市と埼玉:所沢市の2事業所の社員食堂では、専属の管理栄養士監修によるヘルシーメニューも提供しており、小鉢の野菜の副菜も豊富に取りそろえることで、食を通じた従業員の健康意識の向上に取り組んでいます。また、東京事業所では、フォレストランチと称して開放的な屋外でランチを楽しんでもらう施策も展開しています。なお、食堂はシチズングループ各社社員に加え、社員同伴のもとお取引先の方も利用できます。
シチズングループは、従業員の一人一人が心身ともに健康で最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、今後も健康促進および安全・安心な職場環境づくりを継続していきます。
海外拠点の活動
海外拠点については、健康増進のための各種施策をそれぞれの国・地域の実情も配慮しながら、展開を進めています。
海外拠点の状況を把握し、日本からの積極的な援助や協力を続け、健康経営の一層のグローバル化を図っています。またそれぞれの海外拠点が独自の施策を積極的に推進するように支援をしています。
【活動内容】
中国 : ワクチン接種への会社補助、スポーツ大会や職場旅行の実施
香港 : 社員レクリエーションの実施、BBQ等パーティーの実施
タイ : 社員旅行やパーティーの実施、コロナ対応での簡易検査キットの準備
豪州 : メンタルヘルスや職場いじめに関するオンライン研修の実施
独国 : スポーツ施設(卓球台)の設置
「健康経営アライアンス」への参画
シチズン時計は、2023年6月に設立された「健康経営アライアンス」に参画しました。同アライアンスは「社員の健康をつうじた日本企業の活性化と健保の持続可能性の実現」というビジョンに共感する222の企業・団体(同年8月末時点)が活動する組織です。当社はアライアンス参画を通じて、より高いレベルでの健康経営を実践することで、「従業員一人一人の豊かな未来の実現」や「従業員と会社の成長」を目指します。
健康保持・増進への取り組み
シチズン健康保険組合は、被保険者とその家族の健康保持・増進に向けて事業運営しています。更に、シチズン時計が参画した「健康経営アライアンス」にも、シチズン健康保険組合として共同参加し、事業主の健康経営と健康保険組合の事業運営による相乗効果を推進しています。
健康情報提供サイト『Pep Up』
シチズン健康保険組合では、加入者向けに健康情報提供Webサイト『Pep Up』を活用しています。このサイトから、健診結果に基づく「わたしの健康状態」や、健診結果から算出した「健康年齢」、各自の健康課題に合わせた「健康記事」、病院受診時の「医療費」やジェネリック医薬品の情報を確認することができます。
同サイトでは、「ウォーキングラリー」の開催や、健康診断の受診やヘルスケアアクティビティへの参加でポイントが貯まり、ヘルスケア関連商品と交換できるポイントプログラムなど、健保組合加入者の健康増進に役立つ多彩なサービスを提供しています。
なお、2025年度末のPep Upの登録率は71.3%です。
特定保健指導・特定健診の実施
特定保健指導とは健康診断の結果、メタボリックシンドローム診断基準に該当した40歳以上の生活習慣病リスクの高い加入者への健康改善のために実施している保健指導制度です。生活習慣を改善するために、保健師、看護師、栄養管理士との面談を行い、自ら行動目標を設定して健康改善や健康に対する意識改善を図っています。健保組合は特定保健指導の実施を国から義務付けられており、当健保組合の実施率は2024年度実績が72.9%、2025年度は70%程度の見込み、2026年も70%を目標値としてWeb形式の保健指導に加え、対面形式での保健指導を実施する予定です。積極的支援から動機付け支援へ、動機付け支援から特定保健指導対象者外へ改善させる効果のある保健事業を目指しています。
データヘルス計画・特定健康診査等実施計画
2013年6月の日本再興戦略において、国民の健康寿命の延伸のためレセプト等のデータに基づく被保険者の健康保持増進のための事業計画「データヘルス計画」の作成や公表、事業実施、評価等の取り組みが保険者に求められたことから、当健保組合でもデータヘルス計画を策定して、生活習慣病の予防や早期発見、重症化予防のための保健事業を展開しています。
また、2008年4月に「高齢者の医療の確保に関する法律」が施行され、各保険者に対して40歳以上75歳未満の被保険者を対象とする特定健康診査および特定保健指導の実施が義務付けられ、当健保組合においても「特定健康診査等実施計画」策定しています。
2024年度から6年間の第3期データヘルス計画および第4期特定健診等実施計画がスタートし、新たな保健事業指針、分析・評価・課題抽出・対応策の取り組みが求められます。特定健診・特定保健指導については腹囲2センチ、体重2キロの減少をはじめ、アウトカム評価の導入など多岐にわたる見直しが図られています。運営にあたっては、健康保険組合と事業主との連携、被保険者への周知機会を増やす取り組みが重要となる中、特定保健指導時の就業時間内での実施、指導対象者への参加勧奨等の事業主の協力により特定保健指導の実施率を向上させることができ、さらなる取り組みを進めています。
2024年度からデータ分析ツールを使ったレポート等を情報提供し、問題意識の共有を図り、課題解決に向けた取り組みを連携し進めています。
海外出張者および赴任者に対する感染症予防の取り組み
シチズン時計は、世界中に拠点を有する企業として、世界三大感染症(結核、マラリア、HIV/AIDS)等のグローバルな健康課題へ対応することの重要性を認識しています。海外出張者には出張の期間に依らず、渡航前に会社から感染症予防に対する講習を行い、渡航先に応じた予防接種の実施を推奨しています。また、駐在員として長期赴任する社員は、社員本人だけではなく帯同家族も含めて、会社負担で厚生労働省の推奨するワクチンおよび渡航地域に応じたワクチンの接種を行うよう義務づけています。
労働安全の徹底
労働安全についての基本的な考え方
「シチズングループ行動憲章」第4条で「人権と多様性を尊重し、安全で働きやすい職場をつくります。」と規定している通り、シチズングループでは、職場環境の安全衛生を重視しています。従業員の安全周知や遵守徹底を確固たるものにすべく、2022年6月にシチズングループ安全衛生基本方針を改定しました。これに伴い、安全方針の適用対象を従来のグループ従業員から、お取引先を含めたサプライヤーへ拡大し、サプライチェーン全体での安全衛生水準の向上を推進しています。
シチズングループ安全衛生基本方針(2022年6月1日 改定)
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- 基本方針
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シチズングループは、「市民に愛され市民に貢献する」という企業理念を掲げ、世界の人々の暮らしに広く貢献することを目指しています。そのためには「安全と健康の確保は重要である」との認識の下、安全で衛生的な職場環境を確保し、そこで働く者の健康を促進し、安全と心身の健康に配慮した職場づくりを推進します。
-
- 適用範囲
-
本方針は、シチズングループのすべての役員と従業員、派遣社員、構内請負業者など、シチズングループの事業所で働く者に適用します。
-
- 行動指針
-
- 各国や各地域における安全衛生関係諸法令を遵守すると共に、管理レベルの向上を図ります。
- 不測の事故・災害を未然に防ぐために、就業中の安全を常に意識し、労働災害の予防に努めます。
- 安全衛生活動を推進する体制の整備、責任所在の明確化を図ります。
- 事業活動の領域で、安全衛生に関するリスクの軽減を図るために、危険性、有害性等の事前評価を徹底します。
- 過剰な長時間労働の防止に努め、安全で健康な職場実現にむけ、心身の健康を維持する体制を整備し、健康管理を支援します。
- 安全衛生に関する活動の重要性を周知し、教育等により意識の向上を図ります。
- 安全衛生に関する活動状況を定期的にモニタリングし、改善を図るとともに、必要に応じて公開します。
労働安全衛生への取り組み
2025年度は、労働関連法令対応と遵守徹底と安全衛生基本方針の更なる浸透に注力いたしました。また、新たに開始した災害撲滅活動を推進し、労働災害事故の削減に直結する活動を展開しました。これらの活動を中長期的な視点で継続・強化するため、労働安全ロードマップを策定しました。
2026年度においても、本ロードマップに基づき、法令遵守や基本方針の醸成に努めるとともに、災害撲滅活動を継続・強化することで、シチズングループ全体における安全文化定着を確実なものにしていきます。
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|
2024年度 |
2025年度 |
2026年度 |
2030年度 |
| 目標 |
労働関連法令対応と遵守、安全衛生基本方針の浸透 |
労働関連法令対応と遵守、安全衛生基本方針の浸透 |
労働関連法令対応と遵守、安全衛生基本方針の浸透 |
労働関連法令対応と遵守、安全衛生基本方針の定着 |
| KPI |
時間外労働の法令遵守 |
時間外労働の法令遵守 |
時間外労働の法令遵守 |
業務休業災害ゼロ |
| 施策 |
- 安全衛生基本方針の国内・海外拠点での周知活動
- 時間外労働のモニタリング
- 労災防止対策の実行
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- 安全衛生基本方針の国内・海外拠点での周知活動の継続
- モニタリングと法令遵守
- 安全衛生基本方針の浸透
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- 安全衛生基本方針の国内・海外拠点での周知活動の継続
- モニタリングと法令遵守
- 安全衛生基本方針の浸透
- 災害撲滅活動の強化
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- モニタリングと法令遵守
- 安全衛生基本方針に基づく活動の継続
- 災害撲滅活動の強化
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安全衛生管理体制
シチズングループ主要6社では、法令に基づき「安全衛生委員会」を設置し、一部事業会社においては取締役が参画する体制のもと、経営層と現場が一体となった安全管理を推進しています。
グループ全体のガバナンス強化を目的として「グループ安全衛生連絡会」を年2回定期開催しています。本連絡会では、会社の安全衛生委員会の活動情報や労働災害事例を起点とし、事故調査報告や再発防止策をグループ横断で共有・水平展開することで安全衛生環境の底上げを図っています。また、重大事故(クライシス)に直結し得るインシデント発生に際しても、グループ間で即時に情報を共有する体制を構築し未然防止を徹底しています。なお、海外1事業所においてISO45001の認証を取得しています。
事故発生後の対応について
万が一労働災害が発生した場合には、被災者の救護を最優先するとともに、事象の背景にある要因を多角的に分析し、迅速な対策を講じています。また、発生事例や事故原因、再発防止策を、月例の「安全衛生委員会」において報告・審議し、類似災害の未然防止を確実なものにし、グループ共通目標である「事故発生ゼロ達成」に一丸となって取り組んでいます。
労働安全衛生向上への取り組み
シチズン時計では、実態に即した労働安全衛生活動を実践し、従業員一人一人が心身ともに健康で、持続的に能力を発揮できる職場づくりを推進しています。適切な健康管理を重要課題と位置づけ、定期健康診断の事後措置や過重労働対策を強化するとともに、メンタルヘルスケア体制の構築にも注力しています。具体的には全従業員を対象としたストレスチェックによるセルフケアの促進に加え、職場内でのラインケアや産業保健スタッフによる相談体制を整備し、多角的なメンタルヘルスケアを推進しています。
また、2025年6月より施行された改正安全衛生規則に則り、「職場における熱中症対策」を一段と強化しました。その施策として、空調エアマネジメントによる事業所内一括制御を導入しています。作業性の高い生産現場とデスクワーク中心の間接部門では、それぞれの特性に合わせた温度管理を行うことで、熱中症リスクを最小限に抑えています。
労働安全衛生リスク評価と教育の推進
シチズングループ主要6社では、労働災害の未然防止に向けたリスクアセスメントと安全教育を徹底しています。具体的には、新規設備の導入に際しては設備安全審査会が専門組織による多角的な安全評価を行い、事故や労働災害発生の未然防止に努めています。シチズン時計では、新規に化学物質を使用する際には必ずリスクアセスメントを実施し、環境部門が主管する新規化学物質審査会での審査と、安全衛生委員会での確認を経てから取り扱いを開始する体制を構築しています。加えて既存の設備、作業環境や使用化学物質等についても法定検査および自主検査を実施し、安全管理の徹底を図っています。
- リスク評価:化学物質専門審査、設備安全専門審査(新規プロジェクト等も含む)
- 法定検査:防災管理点検、作業環境測定、機械設備等定期自主検査
2025年度も引き続き、AED(自動体外式除細動器)講習を実施したほか、自動車および自転車通勤者や登録者を対象に、警察署の協力のもと交通安全講習会を開催しました。更に、外部講師を招き、高圧ガスや液化窒素などの取扱者・管理責任者を対象とした講習会を実施。安全な取り扱い方法や、関連法規、事故傾向といった基本事項を改めて周知・確認しました。また、2022年の労働安全衛生法改正に伴い、「濃度基準値設定物質」を含有する化学物質リストに基づき、昨年度に引き続き厳格な調査を実施しました。その結果、全職場においてばく露濃度が厚生労働省の定める濃度基準値以下であることを確認しています。今後も定期的なモニタリングと作業環境の改善を継続し、安全な作業環境の維持に努めます。
講習会の様子
労働安全衛生に関する実績のモニタリングと管理
シチズングループ主要6社では、各社個別に安全衛生管理活動計画を策定して、進捗と実績を定期的にモニタリングしています。休業災害の発生状況については、各社での管理に加えて、グループ全体を網羅する「クライシス情報収集システム」を通じて迅速な情報共有を行っています。2025年度の休業災害発生件数は0件でした。2030年度末には「業務上の休業災害ゼロ」を確実なものとすべく、今後も安全衛生活動の更なる充実を図ってまいります。
【事例紹介】防災活動(防災・減災体制の強化とDXの推進)
東京事業所
シチズン時計東京・所沢事業所では大規模災害に備えた「組織的な訓練」と「DXによる事業所一元管理」を両輪とした、強靭な事業所管理体制を構築しています。
防災委員会の主導により、2025年度も西東京消防署、第八消防方面本部消防救助機動隊(ハイパーレスキュー)、および住友重機械工業社との合同防災訓練を実施しました。本訓練では、有事における近隣企業間の相互支援体制の確認と、地域防災の向上を目的として毎年開催しており、今回は総勢 70名が参加し、東京消防庁に5台のみ配備されている大型屈折放水車を用いた消防訓練や屋上からの救助訓練など、高度な技術を要する実践的なプログラムを遂行しました。また、次世代への防災啓発として、近隣の教育機関(幼稚園・保育園・小学校)から278名の児童を招待し、訓練見学や消防車両の解説を通じて地域一体となった防災意識の醸成に努めました。
管理面では、東京・所沢事業所では防災・設備管理のDX化を推進し、事業所の一元的な統括管理を実現しています。最新デジタル基盤を活用することで、異常の早期発見とリアルタイムな状況把握を可能にし、万が一の災害発生時においても迅速な意思決定を通じて被害を最小化する、実効性の高いBCP(事業継続計画)体制を確立しました。ソフト面においても従業員の命を守るための備えを徹底しており、安否確認手段の確立や防災備蓄の最適化、更には防災訓練を通じた従業員の防災意識の向上に努めています。今後もソフト・ハード両面から防災・減災体制のアップデートを継続し、より安心・安全な事業所管理に取り組んでいきます。
総合防災訓練の様子
【事例紹介】CITIZENの森・三鷹労働基準監督署長表彰の受賞
東京事業所
2019年にシチズン時計株式会社創立100周年記念事業の一環として、東京事業所の敷地内の老朽化した工場建物を撤去し、緑地「CITIZENの森」を創出しました。この緑地を中心に、従業員のウェルネス向上の視点に立ち、建物のみでなくランドスケープもオフィス空間として活用できる場を提供しています。武蔵野台地中央部に位置すること、そして土地の文脈を考慮し、武蔵野の雑木を組み合わせた、四季折々の景観づくりとやわらかな遮蔽に配慮した植栽計画としています。緑地は、従業員のワークプレイスとしてのみならず、多様な生物の住処、地域交流の場としての役割も果たしています。現在では、長期・中期・短期計画に基づく樹木管理、生物モニタリング、従業員を対象とした環境教育などを継続的に行っています。以上の内容が評価を受け、国土交通省が「まちづくりGX」の一環として創設した、民間事業者等による①気候変動への対応、②生物多様性の確保、③ウェルビーイングの向上などに貢献する良質な緑地の確保の取組を評価・認定する「優良緑地確保計画認定制度」において同事業所が認定されました。認定第1号の中では製造事業所として認定された唯一の企業となりました。
加えて、東京事業所における安全衛生管理の功績が評価され、2025年12月に三鷹労働基準監督署長表彰を受賞しました。「設備安全専門委員会」、「新規化学物質審査会」といった専門グループを設置し、それぞれのリスクアセスメントの徹底と職場のリスク低減への尽力、また「CITIZENの森」や社員食堂の整備等による従業員の心身の健康確保への積極的な取り組みが高く評価されました。加えて、産業医を含む安全衛生委員会メンバーによる職場パトロールが、快適な職場環境の形成と従業員の安全衛生意識向上に大きく寄与しているとして、今回の表彰に至りました。