有害化学物質の削減

環境配慮型製品を提供するシチズングループでは、製造工程でも有害化学物質の全廃、削減、代替をめざした活動を、国内外で続けています。

有害化学物質の削減

シチズングループは、2024年までにPRTR法対象化学物質(国内)を2018年度比で10%削減する新たな目標を策定し、有害化学物質の削減活動に取り組んでいます。2019年度は、2018年度と同等の取扱量を目標としましたが、6.8%(6.6トン)の削減をすることができました。
シチズングループでは、これまでも有害化学物質削減活動に取り組んできました。2008年には塩素系有機溶剤や代替フロン(HCFC)を全廃しました。2010年には国内でのPRTR法対象物質の代替・削減活動を本格的にスタートさせ、2018年には取扱量の多い塩化第二鉄の全廃を果たしました(2010年当時、塩化第二鉄は全体の37%を占めていました)。
現在、国内でのPRTR取扱量の34%を占める1-ブロモプロパンの代替活動も同様に進め、最終的に全廃することを目指しています。2018年度使用していた1-ブロモプロパンのうち、約6%(2.4トン)が代替化したことに加え、余分な蒸発を抑制するなどの改善も行いながら、2019年度は2018年度に比べ、1-ブロモプロパンを6.9トン削減しました。1-ブロモプロパンの更なる大幅な削減には、代替化に伴う設備投資が必要なため、長期的に削減を進めていく計画です。1-ブロモプロパンに関しましては国内での使用が全使用量のほぼ99%を占めており、国内での取り組みが重要となります。
2019年に策定した新たな目標では、国内のPRTR法対象化学物質取扱量を2024年までに2018年度比10%削減、2030年までに2018年度比45%削減を掲げています。2020年度からは、1-ブロモプロパンに加えてその次に取扱量の多い、キシレン、トリメチルベンゼンの削減にも重点的に取り組む計画です。その他の使用量の多い化学物質についても、代替・削減活動を進めていきます。有害化学物質削減の目標達成のため、化学物質使用量の大きい時計事業や自動車部品事業における技術開発や設備更新を進めていきます。
また、海外における環境リスク管理も重要事項ととらえており、化学物質使用量のモニタリングと削減活動に取り組んでいきます。

事例紹介 シチズンマシナリー北上事業所

化学物質のリスク軽減に向けた取り組み

シチズンマシナリー北上事業所では塗装業務を委託しております。
有機溶剤の購⼊及び使⽤に伴い、最新のSDSの内容を確認し、また、その含有化学物質のリスク評価を⾏い、危険性と有害性を理解した上で、リスク回避に向けた溶剤の選択と安全な取り扱いの徹底に取り組んでいます。
安全な取り扱いのためには、化学物質の取り扱い⼿順を定め、実際に使⽤している作業者に有害性・危険性、正しい取り扱い⽅法を教育しています。
また、シチズンマシナリーは⼤型の⼯作機械を製造していることからそれらの部品を洗浄する部屋も⼤規模になり、⼤気汚染防⽌法の適⽤を受けるVOC排出装置を設置しています。塗装微粒⼦の⼤気放出を防ぐようリターン装置を設けたブース内で塗装作業を⾏っており、不使⽤時は確実に蓋をするなども⾏っています。

ブース内での塗装作業
ブース内での塗装作業

事例紹介 シチズンマシナリー

重油の廃止

佐久事業所は暖房用のボイラー2基に重油を使用していました。ボイラーは、設置後30年経過しており修理も頻繁になっていたため、電気を使用した空調に変更しました。その結果、漏洩のリスクがなくなっただけでなく、燃焼に伴う23.2トンのCO2を削減することにつながりました。さらに、NOxやSOxだけでなくPRTR対象化学物質のメチルナフタレンの排出もなくなり、配管のさび止め剤や煤のクリーン剤も不要となりました。重油を保管していた地下タンクも撤去しました。