⽔リスクと機会への対応

シチズングループでは、国内海外の全ての生産拠点において、高効率設備導入や水循環利用の推進による水使用量の削減および、厳しい排水管理による工場からの排水クリーン化の取り組みなどを実施し、持続可能な水資源の利用を推進しています。

水関連のリスクと機会

  1. 水関連のリスクと機会の特定と管理方法
    ⽔関連のリスクと機会は、気候変動と同様に、全社的なリスクマネジメントシステムに統合して特定されています。また、シチズン時計社長を委員長とするサステナビリティ委員会の審議事項の中にも含まれており、環境担当役員の管理の下、 ISO14001のしくみの中で 取り組みを実施しています。3〜5年先の水関連のリスクと機会については、WRI Aqueductを利用して年1回定期的に⾒直しをしており、この評価結果に各拠点の地域情報を加味した結果、シチズングループにおいて、水ストレスが⾼い地域に生産拠点はありませんでした。また、水リスク情報については、地域の工業団地の管理者や行政機関と常にコミュニケーションをとり最新情報に更新しています。なお、新規事業の展開や新工場の建設時に、同様の水関連のリスクと機会の特定と評価を行っていますが、2020年度の対象案件はありませんでした。
  2. 水関連のリスクと機会の事業への影響
    水関連のリスクは、直接操業および部品調達等のバリューチェーンに影響を及ぼします。異常気象による洪水や水不⾜が発生すると水の供給が不安定になり、水関連の規制は工場の操業に影響を与え、その結果として、収益性が低下するリスクがあります。また、水関連の機会を特定した結果、新規事業の創出など事業に直接関係し実質的影響を及ぼす可能性のある水関連の機会はありませんでした。
    また、2020年度は、水関連の重大な法令違反、罰⾦・科料はなく、水に関連する有害な影響もありませんでした。

水リスク対応への取り組み

シチズングループでは、水供給リスクに対応した持続可能な水資源利用を推進するために、水使用量および取水量の削減目標を設定し、改善に取り組んでいます。また、水関連の法規制などの規制リスクへの対応および工場からの排水クリーン化のために、排水処理施設からの排水品質をモニタリングし、法規制値より厳しい⾃主基準値の設定などの排水管理に取り組んでいます。法規制値より厳しい工業団地の基準がある工場では、工業団地管理者と協議をして、工場からの排水基準値を設定しています。

シチズングループの取⽔量の推移

シチズングループ環境⽬標2030では、2018年⽐で⽔使⽤量と取⽔量ともに35%減するという⼤幅な削減⽬標を設定しており、⽔資源の保全活動を進めています。
2020年度の国内取水量は1103千 m3、海外取水量は671千m3、合計の取水量は1774千m3でした。その結果、2020年度取水量⽬標である2018年度⽐5%削減(2093千m3)を達成しています。取水先は、地下水31%、上水道44%、工業用水25%の割合でした。サステナブルファクトリーを⽬指す取り組みとして節水、高効率設備導入、水の循環利用等を実施し、2021年度以降についても取水、排水量の削減をさらに推進していきます。

取⽔源別取⽔量(千m3)
  2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
地下水(再生可能)国内 705 603 563 564 546
第三者の水源(上水道水)国内 480 482 472 443 399
第三者の水源(工業用水)国内 232 238 240 231 158
国内合計 1,418 1,323 1,274 1,238 1103
地下水(再生可能)海外 3 3 10 4 2
第三者の水源(上水道水) 480 470 522 503 389
第三者の水源(工業用水)海外 408 395 397 221 279
海外合計 891 868 929 728 671
合計 2,309 2,191 2,203 1,966 1774