ドイツ販売子会社の新本社を建設
延床面積を2倍に拡張し、欧州全域での販売・サービス体制を強化
シチズンマシナリー株式会社(本社:長野県北佐久郡御代田町、社長:伊奈 秀雄)は、欧州事業の拡大とサービス体制の強化を目的に、ドイツ販売子会社Citizen Machinery Europe GmbH(以下、CME社)の新本社をドイツ・オストフィルデルン市に建設します。新本社は延床面積を従来比2倍の5,900㎡に拡張し、ショールームとパーツセンター機能を統合。総投資額は約40億円で、欧州全域の販売・サービスを担う中核拠点として位置付けます。

Citizen Machinery Europe新本社 完成イメージ
欧州は、当社にとって最も重要な市場の一つであり、ドイツ、イギリス、イタリア、フランス、スペインに販売子会社を設立し、積極的な販売活動を展開しています。中期経営計画では、既存市場での拡販とともに、新市場開拓として、自動車産業の回復や設備投資の拡大を背景に、成長が期待される東欧市場での販売強化を掲げています。
CME社は、1992年に買収した旧Boley社の工場を改装して本社として使用してきましたが、老朽化やスペース不足が課題でした。ドイツは欧州全域を統括する重要拠点であり、本投資によりサポート機能を拡充することで、欧州市場全体の販売体制を一層強化します。
新本社は、自動車産業が盛んなドイツ有数の工業都市シュトゥットガルト近郊、オストフィルデルン市に建設します。シュトゥットガルト空港から車で約10分の立地で、ドイツ国内のみならず東欧を含む広域からの交通利便性が向上します。また、工業団地でのカーボンニュートラルの実現に向けたグリーン成長施策に沿って、ソーラーパネル設置や敷地内緑化など環境対応も進めます。
強化する機能について
①ショールーム機能
ドイツ国内や東欧を含む欧州各販売拠点からの交通利便性を活かし、欧州全域をカバーするショールームを新設。旧本社では耐荷重制限により設置できなかった大型Miyano機を含む幅広い機種を常設し、デモ機は従来の10台から20台に倍増します。
②自動化装置の開発等、エンジニア機能
欧州地域で需要が高まる自動化装置や稼働監視システムなどDX対応を強化。シチズンマシナリー本社から駐在員を派遣し、現地での開発・トレーニングを通じてエンジニアリング体制を充実させます。
③パーツセンター機能
工作機械の販売において、サービス部品の迅速な供給はお客さまの機械を早期に復旧させるために不可欠です。欧州全域のアフターサービスに必要なメンテナンス部品の供給体制を強化。自動収納庫と最新管理ソフトを導入し、効率化と迅速な供給を実現します。
新本社概要
所在地 | Maria-Telkes-Strasse 4, 73760 Ostfildern*シュトゥットガルト市近郊 |
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敷地面積 | 8,776㎡ |
延床面積 | 5,900㎡(予定)/地上2階建 |
竣工予定 | 2026年10月 |
投資金額 | 約40億円 |


【参考】Citizen Machinery Europe GmbHの概要
設立年 | 1992年 |
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代表者 | Mr. Markus Reissig |
従業員数 | 84人 |
事業内容 | 工作機械の販売及びサービス |