2022年12月13日
シチズン・システムズ株式会社

体温計のパッケージをバガス紙へ変更
プラスチックの使用量を年間約14トン削減

シチズン時計株式会社の連結子会社であるシチズン・システムズ株式会社(本社:東京都西東京市、社長:向島克敏)は、国内市場向け体温計のパッケージを従来のプラスチックと厚紙を使用したパッケージから、サトウキビを原材料とする「バガス紙」のパッケージに2022年12月生産分より順次切り替えていきます(一部を除く)。 パッケージの最適化設計や環境に配慮した資源を利用することでプラスチック廃棄量及びCO2排出の削減に貢献し、循環型社会の実現を目指します。

当社の体温計は従来、商品本体が見えるようプラスチックと厚紙を使用したパッケージでしたが、森林伐採を伴わない「バガス紙」に変更することにより年間約14トンのプラスチック使用量を削減します。※1 バガス紙使用のパッケージにはバガスマークを表示しています。※2

「バガス」はサトウキビから砂糖を作る工程で不要となり廃棄されていた茎や葉などの搾りカスのことです。年間約12億トン生産されるサトウキビから約1億トン(乾燥重量換算)のバガスが発生します。その一部は別の用途で使用され、残りは廃棄されていましたがバガスは植物繊維であるため、木材と同様に紙の原料であるパルプになります。このように、本来廃棄されている非木材資源を有効活用した環境配慮素材の「バガス紙」を採用しました。

更に、パッケージ及び取扱説明書に使用するインクは、大気中で気体となる有機化合物の排出がほとんどない「植物油インク」を採用し、パッケージの表面仕上げには、リサイクル工程において阻害にならないものと区分されている「ニス」を採用します。※3 取扱説明書は「古紙再生紙」を採用し、廃棄物減量化にも貢献します。
血圧計のパッケージは、パルプと古紙で作られているコートボール紙からリサイクル率が高い「段ボール」に変更します。また、血圧計は、繰り返し使える「ニッケル水素充電池に対応」したモデルを増やし、電池廃棄を削減します。※4

シチズン・システムズは、今後も環境負荷に配慮した価値ある商品・サービスを提供する事業活動を通して、「ひと」と「地球」の健康づくりに貢献するものづくりを目指します。

※1
当社2021年度 国内出荷台数ベースで算出。
※2
マークは五條製紙㈱のバガスパルプが配合した紙を使用することで付けられるマークです。
※3
社団法人日本印刷産業連合会が策定した印刷物資材「古紙リサイクル適正ランクリスト」規格
※4
パナソニック製ニッケル水素充電池エネループまたは充電式エボルタ※5に対応。
対応機種については取扱説明書または当社のホームページをご確認下さい。
※5
「eneloop®」(エネループ)、「EVOLTA」(エボルタ)はパナソニックグループの登録商標です。

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