- Q6
平日にお子さんがご家庭でスマートフォンやタブレットを利用する時間は、1日平均どのくらいですか。

- ※
- 平均値:「6時間以上」は6時間で算出
小学生の平日におけるスマートフォン・タブレットの平均利用時間は、「1時間59分」とほぼ2時間に迫る水準に達しており、デジタル端末が日常生活に深く浸透していることが分かります。特に高学年は「2時間12分」と、低学年(1時間46分)よりも約30分長く、学年が上がるにつれて使用時間が増える傾向が見られます。
利用時間の分布では、「2時間程度」(26.5%)が最多で、「1時間程度」(21.5%)、「30分以内」(14.3%)が続きます。一方で、「3時間以上」利用している子どもは全体の23.0%にのぼり、長時間利用が常態化しているケースも少なくありません。
また、「利用していない」と回答した割合は14.8%にとどまり、ほとんどの家庭でスマートフォンやタブレットが子どもの生活に定着している実態が浮き彫りになりました。学習や娯楽の手段としての活用が進む中で、利用時間やコンテンツ内容への配慮、家庭内でのルールの整備などの重要性が今後さらに高まりそうです。
- Q6-2
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<Q6で「利用している」と回答した方にお聞きします>
お子さんはスマートフォンやタブレットをどのように利用していますか。(複数回答)
動画視聴 | ゲーム | 家族や友人 との連絡 | SNS | 宿題や学習 | その他 | |
---|---|---|---|---|---|---|
全体(n=341) | 62.2% | 58.4% | 35.5% | 23.5% | 20.5% | 0.3% |
低学年(n=164) | 57.3% | 54.3% | 29.9% | 20.1% | 23.8% | 0.0% |
高学年(n=177) | 64.8% | 61.3% | 33.8% | 22.7% | 26.9% | 0.0% |
スマートフォン・タブレットの利用目的として最も多かったのは、「動画視聴」(62.2%)、次いで「ゲーム」(58.4%)で、子どもたちの関心はエンタメ系コンテンツに集中しています。特に高学年では「動画視聴」(64.8%)、「ゲーム」(61.3%)ともに、低学年より高い傾向が見られました。
また、「家族や友人との連絡」(35.5%)や「SNS」(23.5%)といったコミュニケーション用途も一定数存在し、こちらも学年が上がるにつれて利用が広がっています。
一方で、「宿題や学習」(20.5%)に活用している割合は比較的少なく、高学年でも26.9%、低学年では23.8%にとどまりました。全体として、スマホやタブレットは主に娯楽目的で利用されており、学習用途は限定的である実態が浮かび上がりました。
- Q6-3
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<Q6で「利用している」と回答した方にお聞きします>
お子さんがスマートフォンやタブレットを利用する際、平日1日あたりの使用時間についてご家庭で時間制限を決めていますか。
平日(1日あたりの制限時間) | |||||||
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30分まで | 1時間まで | 2時間まで | 3時間まで | 4時間まで | 5時間以上 | 制限なし | |
全体(n=341) | 11.4% | 23.5% | 26.4% | 9.7% | 1.2% | 1.2% | 26.7% |
低学年(n=164) | 15.9% | 26.8% | 21.3% | 7.9% | 1.2% | 0.0% | 26.8% |
高学年(n=177) | 7.3% | 20.3% | 31.1% | 11.3% | 1.1% | 2.3% | 26.6% |
家庭でのスマートフォン・タブレット利用について、時間制限を設けているのは全体の73.3%にのぼりました。最も多かったのは「2時間まで」(26.4%)で、次いで「1時間まで」(23.5%)、「30分まで」(11.4%)が続き、合計61.3%の家庭が"2時間以内"に設定しているという結果になりました。
学年別に見ると、低学年では「30分まで」(15.9%)「1時間まで」(26.8%)など比較的短時間の制限が目立つのに対し、高学年になると「2時間まで」(31.1%)「3時間まで」(11.3%)とやや長めにシフトする傾向が見られます。これは、子どもの成長に応じて家庭のルールも変化している様子がうかがえます。
一方、「制限なし」と回答した家庭は全体の26.7%を占め、低学年(26.8%)と高学年(26.6%)ともにほぼ同水準です。子どもに自己管理を任せる、あるいは意図的にルールを設けていない家庭も一定数あるようです。