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夫婦が一緒に過ごす日常時間の中で、増やしたい時間、減らしたい時間は何ですか。下記の項目別にお答えください。
家事時間を減らしたい妻が倍増、育児に前向きな父親も2倍超


家事時間を「減らしたい」と回答した割合は、夫19.0%、妻36.5%。妻は2005年の19.0%からほぼ倍増しており、家事負担への意識が一層高まっています。2025年の調査では、特に20~40代女性では「減らしたい」が約4割を占め、仕事・育児との両立期に家事負担が集中している実態が浮き彫りになりました。
一方、「増やしたい」と回答した割合は夫16.5%、妻9.5%。夫の家事参加意欲は一定水準で維持されており、20代男性では22.0%が「増やしたい」と回答しています。
また、「一緒にしない」と回答した夫は、2005年の22.5%から2025年は12.5%へと減少。家事を"夫婦で担うもの"と捉える意識が、この20年で定着しつつあることがうかがえます。

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- この項目は、子どもがいる方を対象としたN=292(2005年)、N=289(2020年)、N=287(2025年)の回答

「増やしたい」と回答した割合は、夫46.3%、妻40.9%。父親の育児参加意欲はこの20年で2倍以上に増加しており、家庭参加の定着が見て取れます。
2025年の年代別では、20代が夫61.9%、妻66.7%と最も高く、若年層ほど"子育て時間"への前向きな意識が強い傾向が見られました。一方、50代では「現状程度」が多数派となり、育児のピークを過ぎた世代では“維持志向”が強まる様子もうかがえます。


「増やしたい」と回答した割合は、夫38.5%、妻48.0%。2005年では男女ともに約5割でしたが、近年は妻の意欲が維持される一方、夫は減少傾向にあります。
2025年の年代別では、20~30代の妻で「増やしたい」が6割前後(20代60.0%、30代56.0%)と高く、若年層ほど“団らん時間”への意識が強い傾向が見られました。夫も若年層では比較的高水準ですが、50代では24.0%にとどまります。
一方、「現状程度」と回答した割合は、50代で夫68.0%、妻60.0%と多数派を占め、ライフステージの進行に伴い、夫婦それぞれの生活リズムが確立している様子がうかがえます。

「増やしたい」と回答した割合は、夫50.0%、妻56.5%と高水準を維持しています。2005年と比べるとやや減少しているものの、「一緒にしない」と回答した層は少数にとどまり、旅行は依然として夫婦の絆を深める時間として位置付けられているようです。
