意識調査

open

30年の推移で見る「ビジネスマンの生活時間」調査

2010.12.01 ※調査内容は当時のものです。
Q

あなたの必要時間について教えてください

下記について、あなたの1日の所要時間は平均どのくらいですか?

全項目で10年前より短縮、とくに通勤、勤務時間は、30年前の数値に

ビジネスマンの必要時間(睡眠、食事、身だしなみ、通勤、勤務)は、全項目において10年前より短くなっています。睡眠時間は30年間減少傾向が継続、2000年までは増えていた通勤、勤務時間も今年は減少に転じ、1980年数値まで戻りました。

平日の平均時間
 2010年2000年1990年1980年
睡眠時間6時間02分6時間08分6時間26分7時間01分
食事時間1時間09分1時間25分1時間22分1時間24分
身だしなみの時間21分26分14分13分
通勤時間(往復)1時間24分2時間03分1時間56分1時間43分
勤務時間8時間39分9時間30分9時間13分8時間36分
休日の平均時間
 2010年2000年1990年1980年
睡眠時間7時間08分7時間57分8時間13分8時間36分
食事時間1時間22分1時間47分1時間44分1時間40分
身だしなみの時間19分24分11分11分

ビジネスマンの生活に欠くことのできない睡眠・通勤などの必要時間は、全5項目で平均時間が10年前よりも短くなっています。

特に「通勤時間」(39分減)、「勤務時間」(51分減)は顕著で、バブル前の1980年数値に戻っています。2000年までは上昇傾向にあったもので、この10年間の働く環境が大きく変化していることがうかがえます。通勤地獄からの解放が進む一方で、不況による時短などの影響が出ていると思われます。ちなみに「通勤時間」を首都圏だけのサンプル(161人)で見ても、1時間46分と1980年の数値に近くなっています。1990年、2000年は、住と職が離れる傾向にありましたが、再び接近してきているようです。

「睡眠時間」は、平日休日ともに30年連続で減少傾向です。自由に使えるプライベート時間を増やしたいために、睡眠や食事時間が犠牲になっているのでしょうか。

「食事時間」は、10年前まで増減がほとんどありませんでしたが、今回は平日では2000年の平均時間より16分減、休日は25分減となりました。

Q

あなたの場合10年後の2020年には現在より増えるとお考えですか、減るとお考えですか?

10年後睡眠・食事の時間は増え、通勤・勤務時間は短縮か?

(単位:%)
  2010年2000年
睡眠時間増える25.520.6
減る11.312.1
変わらない63.367.3
無回答
食事時間増える21.524.8
減る3.54.8
変わらない75.070.3
無回答
身だしなみの時間増える7.38.8
減る7.87.0
変わらない85.083.9
無回答0.3
通勤時間(往復)増える19.015.8
減る22.828.5
変わらない58.353.3
無回答2.4
勤務時間増える16.523.9
減る29.338.5
変わらない54.336.1
無回答1.5

必要時間が10年後の2020年にはどうなっているかを予想してもらいました。

「睡眠時間」と「食事時間」は、“増える”>“減る”、「通勤時間」と「勤務時間」は“減る”>“増える”結果となりました。睡眠、食事の時間が増えることは願望でもあるでしょうし、通勤・勤務環境はより時間減との認識のようです。

2000年の同様の質問でも、睡眠と食事の時間は“増える”>“減る”でしたが、今年の必要時間調査結果では逆に減少していますので、今回も期待に終わるかもしれません。