意識調査

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仮想時間と現実時間

1997.06.10 ※調査内容は当時のものです。
Q3

イメージタイム
自然現象でイメージする時間は?

明けの明星が最も美しい時刻
午前4時

明星は、星の中で最も明るいとされている金星の別称。この「明けの明星」と対をなして「宵の明星」もあります。太陽との位置角度により、太陽が沈んでいる時は見ることができません。そこで、日の出間近かの時間が見頃となります。今回のアンケート調査時期は、昼の時間が長くなっていく時期(4月中旬~5月初旬)のため、午前4時~5時台に集中したようです。

虹が見られる時刻
午後3時

虹がみられる時刻は、午後2時~4時台が全体の7割を超えました。夕立の後の虹を想定した人が多いようです。

年代別で見ますと30代の人は、虹が見られる時刻のトップに他の年代を引き離して午後3時台を挙げています。

蜃気楼の現れる時刻
午後1時~2時台

蜃気楼とは、地表(特に砂漠)や海上で、空気の層に温度差が生じる時に出現する光の屈折による実像の投影。地上の物体が空中に浮かんで見えたり、遠くの景色が近くに見えたりします。今回のリアルタイムでは、午後1時台~2時台が多くなりました。

真夏の焼けつくように暑い昼下がりが、回答者たちの共通したイメージとして浮かんだようです。

夕焼けが最も映える時刻
午後5時台

これも、調査した時期(4月中旬~5月初旬)が、回答者に影響を与えています。

夕焼けが最も映えて見える時刻は、全体で6割近くの人が午後5時台としています。その前後の午後4時台、午後6時台とした人は、ほぼ同数です。

流れ星が降る時刻
午後9時~11時台

流れ星は都会で見られる機会が少なくなりました。流れ星を見られる時刻は、何時頃を想定しているのでしょうか。全体で午後9時、10時、11時がそれぞれ同数で多くなりました。宵のうちでなく、そんなに深夜でもないというのが、流れ星との“遭遇時間”のようです。

月下美人が咲く時刻
午前零時

夏の夜に咲き、翌朝には萎んでしまう名前通り夜間しか鑑賞できない薄命の花。

そういったイメージからでしょうか。月下美人の咲く時刻としては、午前零時台が多くなりました。実際には、もう少し早い時間から咲くようです。

地震が起きる時刻
午前5時

地震は、いつ起きるか判らないところが不気味です。そんな中で、地震の起きそうな時刻をイメージしてもらったところ、当然ながらバラツキがでました。その中でも午前5時台、6時台、そして正午台が多くなりました。

午前5時台は、阪神淡路大震災が未だ記憶に新しいためと思われます。また、正午台は、大正12年(1921年)9月1日、午前11時58分に起きた関東大震災を考えてのことと推察されます。