PEOPLE
シチズンの強みは
新しいアイデアとチャレンジへの寛容性
T・I
高校生の頃から趣味は時計コレクション。加えて現在はフィルムカメラの収集にもハマってしまい、ジャンクショップで掘り出し物を物色している。休日に家族でお出かけしても古いカメラが目に入ると一目散。そんな趣味を家族も理解して一緒に品定めしている。
高校生の頃からの筋金入りの時計好き
私が時計に興味を抱いたのは高校生の頃です。機械式時計の精密さに魅了され、1970年代の時計収集が趣味になりました。といっても高級なアンティーク時計は対象外です。貯めたお小遣いを握りしめてモトコーと呼ばれる元町高架下の古時計店を巡り、若者向けの廉価で頑丈な時計を集めては悦に入っていました。だから、将来は時計に関わる仕事がしたい。そう思うようになったのは至極当然な成り行きでした。日本には優れた時計メーカーがいくつもありますが、その中でシチズンを選んだのはムーブメントから自社で一貫製造するマニュファクチュールとしてあらゆる顧客層向けの製品を手がけており、またOEMやムーブメント提供なども含めて幅広い事業領域を持っていることに魅力を感じたからです。また面接等を通して接した社員の方々が楽しそうに自分の仕事を語ってくれたことも好印象でした。ここでなら時計に関わるあらゆるビジネスを経験することが可能だし、いろいろなことにチャレンジさせてもらえそう。そう考えてシチズン時計の門を叩きました。
製品開発の2つの起点
最初に配属されたのはOEM製品を手がける開発営業部です。その後、東海地区の百貨店を担当するなど、10年間にわたって国内営業を経験しました。2024年に商品企画センターに異動し、現在は高級品推進室で商品開発に携わっています。高級品推進室では「ザ・シチズン」「カンパノラ」「エコ・ドライブ ワン」という3つのプレミアムブランドを、企画担当・開発担当・デザイナーが一体となって製品開発を進めています。以前はそれぞれの担当が別部門に所属していましたが、一つのチームとして一体化することで意思疎通の深化を図り、アイデア出しから性能検証、意思決定までのスピードアップが実現しています。
私は企画担当なので、チームの旗振り役として市場のデータやブランドの哲学、歴史に基づいて、次に投入していくモデルを決めていきます。製品開発には大別して2つの起点があります。一つは市場ニーズや自社シーズの分析から導かれるデータドリブンな開発。もう一つがブランドの目指す思想や哲学に基づく開発です。例えば「ザ・シチズン」ブランドは、使用する人の人生に永く寄り添うという思想に基づいており、自らが理想とする精度・品質・デザイン・ホスピタリティに絶えず挑み続けています。こうしたブランドに込められた想いを広く世に打ち出していくためには宣伝や流通を担当する部門との連携が不可欠であり、私はブランドの強化・定着を目指す組織横断的なユニットにも参加しています。
印象深いオンラインゲームとのコラボ
シチズンの魅力は「BETTER STARTS NOW」の言葉に集約されるように、常にチャレンジし続けるその企業姿勢だと感じています。その精神は社員一人ひとりに沁みわたり、若手であっても、どんなチャレンジであっても否定しないという企業文化が根付いています。私が営業部門にいた頃、とあるオンラインゲームとのコラボ製品を提案したことがあります。私自身は「いける」という感覚を抱いていたものの、市場ニーズを裏付けるデータはありません。上長はオンラインゲームに馴染みのない世代だけに、企画が承認されるかどうかは半信半疑でした。ところが「メリットの方が大きそうだからやっていいよ」とGOサイン。「本当に売れるかどうかはわかりませんよ」と念押ししても「失敗しても新しい取り組みへの経験は財産になるから」と逆に背中を押してくれました。このコラボは大成功を収め、大きな売上につながったのですが、その結果よりも、チャレンジを受け入れる度量の大きさに感銘を受けました。
それは製品企画に携わる今も変わりありません。時計の世界は奥深く、先を行くブランドがいくつもあり毎日がチャレンジの連続です。チームメンバーとアイデアを絞って悪戦苦闘した結果つくられるサンプルが上がってきた瞬間の喜びは他に代えがたいものがあります。私が入社前に抱いていた「いろいろなことにチャレンジできそう」という想いは、期待以上に叶えられています。
※業務内容・所属部署は取材当時のものです。