PEOPLE

多角的な視点が求められる
外装設計

K・F

2023年新卒入社
出身:デザイン工学部
システムデザイン学科卒業
商品開発部
外装技術課

旅行が好きで、長期休暇を利用して年に2回は海外旅行に出かける。最近感銘を受けたのはトルコ。礼拝の時間を知らせるアザーンの風習をはじめ、中近東の独自の文化を体感した。また、市民サークルのオーケストラでチェロを弾いており、週末は練習を続けている。

品質と装飾性を両立させる時計デザインの奥深さ

私が時計デザインの魅力に気づいたのは大学時代の授業で「時計」の課題に取り組んだときです。もともと身の回りにある日常製品のデザインに興味があったのですが、メカニカルな仕組みと装飾性を両立させなければならないその奥深さに魅了されました。就職活動は家電や文房具などのBtoCメーカーも視野に入れて、多くの企業を訪問しましたが、面接での社員の方の印象が良かったことからシチズン時計を選びました。これは個人的な感想ですが、他のメーカーさんは体育会系的なアグレッシブさを求めている印象があり、情熱を内に秘めて穏やかに振る舞うシチズン時計の社風が自分には合っていると思いました。

私の所属する商品開発部外装技術課は時計外装の設計・評価を行う部門で、主に新規ムーブメント開発の際に外装担当として参加し、外装の設計・評価、完成品組み立ての工程設計等を行っています。時計の外装における「設計」と「評価」は、単に見た目を決めるだけでなく、製品として成立させるための技術的な検討と検証を指します。ケース、文字板、針、バンドなどデザイナーのスケッチを製品化可能な形に落とし込むのが「設計」。その設計した製品がデザイン・品質・使いやすさの面で目標を満たしているかを検証するのが「評価」という仕事です。

理想のデザインを実現するために、多角的な視点を持つ

ムーブメントでは機械・電気的な要素が強い一方で、外装ではデザインや使い心地が重視されるため、この仕事では多角的な視点で考えることが求められます。例えば一般に時計は薄い方が使いやすいとされますが、薄くするほどに衝撃性や磁性対応の面で脆弱性が高まります。そのトレードオフにある課題を克服して、いかにデザイナーが描くイメージを実現させていくか。それが外装担当の腕の見せ所です。そのため日々新しいことに挑戦し、新鮮な知識を得られることに面白さを感じています。とりわけシチズン時計はムーブメントから外装まで自社で生産できるため、製品企画からデザイン、設計、評価、生産まで一貫したものづくりができます。外装設計においても上流・下流工程の部門と密に協議を行い、問題を解決しながら開発を進められるという特色があります。こうした環境こそがシチズン時計の大きな強みになっていると思います。

海外工場で学んだ、相手に合わせて伝える大切さ

外装設計では時計の組み立ての順序まで定めるため、新型モデルの製造時には製品組み立てや技術指導のために海外工場へ出張することもあります。私も入社2年目には先輩とともに、入社3年目からは一人で海外工場への出張を経験しました。海外では良い面でも悪い面でも、文化や商習慣の違いに驚かされることも少なくありません。中国では仕事に対する熱量やスピードを目の当たりにして見習わなければならないと感じましたし、南米ではその大らかな仕事の進め方に戸惑ったりもしました。そうした経験から学んだのは「受け手に合わせて伝え方を工夫する」ことの大切さです。もちろん、それはグローバル企業だからこその問題ではありません。同じ日本人同士であっても考え方や大切にしている価値観は異なります。担当する業務によって重視するポイントが異なることも踏まえつつ、自分の考え方をしっかり伝えていくことが重要だと私は考えています。

外装担当者としてもっとも嬉しいのは実店舗で自分の関わった商品が並んでいるのを見たときです。商品開発は、完成品に深く関わる部門のためその部分を実感しやすいと思っています。趣味でよく海外旅行に行きますが、現地でシチズンの商品が並んでいるかは必ず確認してしまいます。

※業務内容・所属部署は取材当時のものです。