PEOPLE

使う人に寄り添い、
長く愛される一本を届けたい。

C・M

2022年キャリア入社
出身:造形学部 基礎デザイン学科
デザイン部

息抜きは、自然の中で過ごすこと。最近はアイスランドでオーロラや滝を見たり、屋久島で縄文杉を見たりと、雄大な自然に触れる旅行を楽しんでいる。日常とは異なる景色の中に身を置くことで、気持ちが切り替わり、リフレッシュにつながっている。

長く愛されるものづくりに携わりたい

前職ではライフスタイル雑貨メーカーでデザインに携わっていました。トレンドの流れの中で、次々に新しい商品が展開される業界だったため、デザイナーとして多くの商品に携わることができました。そうした経験を重ねる中で、次第にデザインだけでなく、品質や生産背景までを含めたものづくり全体にも目を向けるようになり、長く使われるものの価値を考えるようになっていきました。

そんなときに思い浮かべたのが、祖父から中学入学祝いに贈られたシチズンの「wicca」という腕時計です。大切な節目にもらったこともあり、中学入学以来、社会人になるまでずっと大切に使い続けてきました。

デザイナーとして、使う人に寄り添い、長く愛されるものづくりに携わっていきたい。そういった想いが積み重なり、シチズン時計に入社しました。入社後はデザイン部にて、約4年間国内女性向け商品のデザインを担当。入社のきっかけの一つでもあった「wicca」のデザインに携わることもでき、特別な想いを持って取り組んでいました。2026年からは担当チームが変わり、現在は主に北米向け商品のデザインに携わっています。

プロダクトとグラフィックの両面を持つ腕時計デザイン

デザイナーの役割は、企画内容や各市場の要望を汲み取り、外装や文字板など、腕時計の全体をデザインしていくことです。商品企画部と連携しながら、新製品のイメージやコンセプトに合わせていくつかのスケッチを用意し、検討を重ねてデザインをつくり上げていきます。デザインが固まると工場に図面作成を依頼し、技術部門とも協働しながら、見た目の美しさはもちろん、腕時計としての使いやすさや視認性にも配慮してより良い製品へと仕上げていきます。こうした丁寧なプロセスを経て商品が形になっていくことに、やりがいを感じています。

一般的に、腕時計のデザインはプロダクトデザインの印象が強いと思いますが、文字板にはグラフィック的な要素も多く、プロダクトとグラフィックの両面を持つ領域であると思います。また、腕時計は実用性とファッション性の両方を兼ねており、そうした多様な要素を一つのデザインに落とし込み、高い技術力で形にしていく点に、面白さを感じています。腕時計のデザインはミクロン単位で調整をしながら美しさを追求していきますが、その繊細なものづくりは、マニュファクチュールとしての確かな技術力があってこそだと感じています。

海外視察を通してものづくりの視点を広げる

シチズン時計では、製造から市場まで、ものづくりの多角的な視点を養える環境があると感じています。

wiccaチームに所属していたときには、タイ工場を訪れる機会があり、初めて自分の手がけたデザインが製品として形づくられていく工程を見ることができました。工場で働く方たちと課題や改善点についての意見交換も行い、ものづくりへの理解を深める貴重な経験となりました。

また現在の北米チームに異動してからは、ニューヨークオフィスを訪問し、市場調査を行う機会がありました。現地でのリサーチを通じて、地域によって求められるデザインや商品の見せ方に違いがあることを実感し、腕時計という一つのプロダクトを通して、ものづくりへの視点を広げる良い機会となりました。

シチズン時計のデザイン部は、デザインの相談も気軽にできる穏やかな雰囲気があり、働きやすい環境だと感じています。手頃な価格で利用できる社員食堂やカフェもあり、良いコミュニケーションの機会につながっていると思います。

こうしたものづくりに集中できる環境の中で私が意識しているのは、その腕時計を手に取る人のことを想像しながらデザインすることです。

まずは現在担当する北米市場に向けて、市場やユーザーの声に向き合いながら、長く愛され続ける腕時計を届けていきたいと思っています。

※業務内容・所属部署は取材当時のものです。