意識調査

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ビジネスパーソンの「待ち時間」意識

コロナ禍による時間意識・感覚の変化が影響?
2023.05.31 ※調査内容は当時のものです。
Q2

行列して順番を待つとき、待ち時間をどの程度覚悟しますか?

待つのがあたりまえの状況で、どの程度待ち時間を覚悟しているかを聞いてみました。

人気飲食店の入店待ち
「1時間」まで覚悟→気長傾向

人気飲食店での入店待ち覚悟は、「1時間」(38.3%)、「30分」(31.8%)、「15分」(11.0%)の順です。“1時間まで”で8割に達して(81.1%)おり“1時間まで覚悟”が一般的な意識です。

18年調査と比較すると、「15分」、「30分」が減った一方、「1時間」以上の各時間が増えており、少し気長になったようです。

コロナ禍で外出の機会が減っていたこともあり、その反動で、人気店に行けるという喜びが、「長く待っても構わない」という感覚につながっているのではないでしょうか。あるいは、「自分の好きなこと・モノには時間を掛ける」という考え方から、人気店であれば行列して長く待っても行く価値があるということかもしれません。

「15分」~「1時間」の合計

テーマパークの人気アトラクション待ち
「1時間」まで覚悟。20代は辛抱強い→気長傾向

人気アトラクションの待ち時間は、「1時間」(33.8%)、「30分」(24.8%)、「15分」(11.5%)の順でした。“1時間まで”の回答は7割(70.1%)となっており、“1時間まで覚悟”が一般的な意識のようです。

18年調査と比べ「15分」、「30分」が減り、「1時間」以上の各時間が増えました。

年代別で差が出ました。20代は「2時間」が15.0%、「2時間超」が22.0%と他世代より多いのが特徴で、辛抱強い傾向を示しています。Z世代を中心とした若い世代では「タイパ(=タイムパフォーマンス)」を重視する傾向が強いと言われていますが、「自分の好きなこと・モノにかける時間を大事にしたい」といった価値観が表れていると言えそうです。

「15分」~「1時間」の合計
(単位:%)
 15分30分1時間1時間30分2時間2時間超
20代6.013.030.014.015.022.0
30代9.026.033.013.010.09.0
40代14.030.032.012.06.06.0
50代17.030.040.06.04.03.0

深夜タクシーの待ち時間
「30分」まで覚悟→気長傾向

深夜タクシー待ちの覚悟は、「30分」(42.8%)が最も多く、次いで「15分」(36.5%)でした。この2つを合わせると約8割(79.3%)となり、“30分まで覚悟”が一般的な意識のようです。

なお18年調査から「15分」が減った(58.0%→36.5%)一方、「30分」以上の各項目が増えており、気長になったようです。

コロナ禍で、深夜バスの休止やタクシーの台数が減るなど交通手段が限られたことで、待たざるを得ないという状況となったことが気長になった理由かもしれません。また、タクシーの現在地や到着までの時間が事前にわかるタクシーアプリの利用の広がりも一因かもしれません。