意識調査

open

「現代人の“時感”」意識

2013.11.28 ※調査内容は当時のものです。
Q1

日常会話での「時に関する言葉」

下記の時に関する言葉について、「何時ごろ」を指すのか、あなたの感覚でお答えください。

未明
2時少し前から4時過ぎ頃まで

(平均値)
 何時から何時まで
全体1時53分4時07分
男性1時59分4時17分
女性1時48分3時58分
20代1時30分4時03分
30代1時59分4時09分
40代1時51分4時04分
50代2時14分4時13分
表の数値は、回答項目(「何時から」、「何時まで」、「何時以降/頃」)それぞれの平均時間です。

始まりの時間、終わりの時間の各平均値を見ますと、「未明」とは1時53分から4時07分までという結果でした。

「未明」は広辞苑によると「夜がまだすっきり明けきらないとき」です。調査時期(10月12日~14日)の日の出は、東京で5時45分でしたので、辞書の意味よりかなり早い時間帯を未明と捉えています。

一方、報道機関や気象庁は0時~3時を「未明」としていますが、調査結果はこちらともズレがあります。年代別では、始まりの時間が20代は1時30分であるのに対し、50代は2時14分で44分の開きがあります。

早朝
4時半頃から6時15分頃まで

(平均値)
 何時から何時まで
全体4時37分6時15分
男性4時39分6時21分
女性4時35分6時09分
20代4時30分6時20分
30代4時37分6時12分
40代4時42分6時13分
50代4時39分6時16分
表の数値は、回答項目(「何時から」、「何時まで」、「何時以降/頃」)それぞれの平均時間です。

広辞苑では「早朝」は「あさはやいうち」とあります。

4時37分から6時15分までの2時間弱程度を「早朝」と感じる人が多いようです。

女性と20代が若干「早朝」感覚が早いようです。

昼下がり
12時半頃から14時過ぎ頃まで

(平均値)
 何時から何時まで
全体12時35分14時12分
男性12時37分14時15分
女性12時33分14時09分
20代12時30分14時15分
30代12時30分14時06分
40代12時40分14時14分
50代13時41分14時15分
表の数値は、回答項目(「何時から」、「何時まで」、「何時以降/頃」)それぞれの平均時間です。

12時35分から14時12分までが「昼下がり」の感覚でした。広辞苑では「正午を少し過ぎた頃。午後2時頃」とあり、ほぼ同じ“時感”のようです。

宵の口
18時20分過ぎから20時少し前まで

(平均値)
 何時から何時まで
全体18時21分19時55分
男性18時16分19時53分
女性18時26分19時58分
20代17時54分19時31分
30代18時32分20時09分
40代18時24分19時57分
50代18時34分20時05分
表の数値は、回答項目(「何時から」、「何時まで」、「何時以降/頃」)それぞれの平均時間です。

18時21分から19時55分までという結果で、前回(06年)調査の「19時12分から20時48分まで」と比較すると、50分程度早くなっています。

長く続くデフレ不況や、リーマンショック(08年)、震災(11年)などによる、生活スタイルの変化から(夜遊びしない、外で飲食しない、自分・家族の生活を大切にするなど)、終業後すぐ帰宅することが「宵」を早く感じることにつながっているのかもしれません。特に“離れ世代”と言われる20代は、始まり時間が前回調査より1時間48分も早く(06年:19時42分→13年:17時54分)なっています。

こうした傾向は、景気回復基調と言うものの、まだ身の回りにその実感はないことの現れかもしれません。なお、広辞苑では「日が暮れてまもない時」ですので、本来の意味に感覚が近づいたと言えそうです。

離れ世代:「車離れ」や「酒離れ」など、モノへの欲求が薄れてきている若い世代。

真夜中
23時40分頃から午前2時頃まで

(平均値)
 何時から何時まで
全体23時37分2時04分
男性23時26分2時07分
女性23時47分2時02分
20代23時27分1時59分
30代23時38分2時18分
40代23時43分2時01分
50代23時39分2時00分
表の数値は、回答項目(「何時から」、「何時まで」、「何時以降/頃」)それぞれの平均時間です。

広辞苑では「夜のもっともふけた時。深夜」とありますが、23時37分から2時04分までを「真夜中」と感じるようです。

夜更かし
午前1時を過ぎて起きていること 夜更かしの度合いは遅くなる傾向

(平均値)
 13年
何時以降
06年
何時以降
全体1時04分0時12分
男性1時06分0時12分
女性1時01分0時12分
20代0時28分0時30分
30代1時00分0時24分
40代1時24分0時12分
50代1時23分23時48分
表の数値は、回答項目(「何時から」、「何時まで」、「何時以降/頃」)それぞれの平均時間です。

広辞苑では「夜遅くまでおきていること」とあります。

結果は1時04分以降で、前回調査の「0時12分以降」と比べ、「夜更かし」と言われる時間が、50分程度遅くなっています。

帰宅してからの生活を大事にしているせいか、日付が変わるまで起きていることが多いようです。

また、前回調査では年代が上がるにつれ「夜更かし」と感じる時間が少しずつ早くなっていましたが、今回は逆に年代が上がるにつれ遅くなるという不思議な逆転現象が起こっています。

午前様
2時30分以降の帰宅 若い世代には死語?

(平均値)
 13年
何時以降
06年
何時以降
全体2時30分1時18分
男性2時32分1時30分
女性2時27分1時12分
20代4時18分2時00分
30代2時21分0時54分
40代1時36分1時06分
50代1時44分1時24分
表の数値は、回答項目(「何時から」、「何時まで」、「何時以降/頃」)それぞれの平均時間です。
年代別 選択肢の割合
(単位:%)
 23時0時1時2時3時4時5時6時7時8時9時10時11時12時
20代1.028.07.03.07.06.013.03.08.03.04.014.02.01.0
30代1.045.016.06.05.05.06.03.02.02.02.03.00.04.0
40代1.053.014.08.05.04.07.04.01.00.00.01.00.02.0
50代0.051.018.02.08.06.08.03.00.00.00.01.00.03.0

広辞苑では「(酒を飲み、また遊び過ごして)帰宅が深夜12時過ぎになること」ですが、現代人は2時30分以降の帰宅を「午前様」としています。

前回調査より1時間12分程度遅くなっていますが、特に20代は4時18分以降と極端です。20代は、午前7時以降の項目(午後12時まで)を選択した人が3割と、この言葉を「午前の時間」という意味に取っている人がかなりいるようで、この世代にとって「死語」といえるかもしれません。

朝帰り
4時半過ぎから7時頃まで

(平均値)
 何時から何時まで
全体4時38分6時57分
男性4時44分7時00分
女性4時32分6時54分
20代4時33分7時09分
30代4時43分7時05分
40代4時36分6時39分
50代4時40分6時57分
表の数値は、回答項目(「何時から」、「何時まで」、「何時以降/頃」)それぞれの平均時間です。

広辞苑では「外泊して、朝、家に帰ること」を指す「朝帰り」。

午前様よりもさらに遅い帰宅で、世代別に大きな変化はなく、こちらは4時38分から6時57分というのが現代人の感覚でした。