- Q1
-
日常会話での「時に関する言葉」
下記の時に関する言葉について、「何時ごろ」を指すのか、あなたの感覚でお答えください。
- ①
未明
2時少し前から4時過ぎ頃まで
何時から | 何時まで | |
---|---|---|
全体 | 1時53分 | 4時07分 |
男性 | 1時59分 | 4時17分 |
女性 | 1時48分 | 3時58分 |
20代 | 1時30分 | 4時03分 |
30代 | 1時59分 | 4時09分 |
40代 | 1時51分 | 4時04分 |
50代 | 2時14分 | 4時13分 |
- ※
- 表の数値は、回答項目(「何時から」、「何時まで」、「何時以降/頃」)それぞれの平均時間です。
始まりの時間、終わりの時間の各平均値を見ますと、「未明」とは1時53分から4時07分までという結果でした。
「未明」は広辞苑によると「夜がまだすっきり明けきらないとき」です。調査時期(10月12日~14日)の日の出は、東京で5時45分でしたので、辞書の意味よりかなり早い時間帯を未明と捉えています。
一方、報道機関や気象庁は0時~3時を「未明」としていますが、調査結果はこちらともズレがあります。年代別では、始まりの時間が20代は1時30分であるのに対し、50代は2時14分で44分の開きがあります。
- ②
早朝
4時半頃から6時15分頃まで
何時から | 何時まで | |
---|---|---|
全体 | 4時37分 | 6時15分 |
男性 | 4時39分 | 6時21分 |
女性 | 4時35分 | 6時09分 |
20代 | 4時30分 | 6時20分 |
30代 | 4時37分 | 6時12分 |
40代 | 4時42分 | 6時13分 |
50代 | 4時39分 | 6時16分 |
- ※
- 表の数値は、回答項目(「何時から」、「何時まで」、「何時以降/頃」)それぞれの平均時間です。
広辞苑では「早朝」は「あさはやいうち」とあります。
4時37分から6時15分までの2時間弱程度を「早朝」と感じる人が多いようです。
女性と20代が若干「早朝」感覚が早いようです。
- ③
昼下がり
12時半頃から14時過ぎ頃まで
何時から | 何時まで | |
---|---|---|
全体 | 12時35分 | 14時12分 |
男性 | 12時37分 | 14時15分 |
女性 | 12時33分 | 14時09分 |
20代 | 12時30分 | 14時15分 |
30代 | 12時30分 | 14時06分 |
40代 | 12時40分 | 14時14分 |
50代 | 13時41分 | 14時15分 |
- ※
- 表の数値は、回答項目(「何時から」、「何時まで」、「何時以降/頃」)それぞれの平均時間です。
12時35分から14時12分までが「昼下がり」の感覚でした。広辞苑では「正午を少し過ぎた頃。午後2時頃」とあり、ほぼ同じ“時感”のようです。
- ④
宵の口
18時20分過ぎから20時少し前まで
何時から | 何時まで | |
---|---|---|
全体 | 18時21分 | 19時55分 |
男性 | 18時16分 | 19時53分 |
女性 | 18時26分 | 19時58分 |
20代 | 17時54分 | 19時31分 |
30代 | 18時32分 | 20時09分 |
40代 | 18時24分 | 19時57分 |
50代 | 18時34分 | 20時05分 |
- ※
- 表の数値は、回答項目(「何時から」、「何時まで」、「何時以降/頃」)それぞれの平均時間です。
18時21分から19時55分までという結果で、前回(06年)調査の「19時12分から20時48分まで」と比較すると、50分程度早くなっています。
長く続くデフレ不況や、リーマンショック(08年)、震災(11年)などによる、生活スタイルの変化から(夜遊びしない、外で飲食しない、自分・家族の生活を大切にするなど)、終業後すぐ帰宅することが「宵」を早く感じることにつながっているのかもしれません。特に“離れ世代”※と言われる20代は、始まり時間が前回調査より1時間48分も早く(06年:19時42分→13年:17時54分)なっています。
こうした傾向は、景気回復基調と言うものの、まだ身の回りにその実感はないことの現れかもしれません。なお、広辞苑では「日が暮れてまもない時」ですので、本来の意味に感覚が近づいたと言えそうです。
- ※
- 離れ世代:「車離れ」や「酒離れ」など、モノへの欲求が薄れてきている若い世代。
- ⑤
真夜中
23時40分頃から午前2時頃まで
何時から | 何時まで | |
---|---|---|
全体 | 23時37分 | 2時04分 |
男性 | 23時26分 | 2時07分 |
女性 | 23時47分 | 2時02分 |
20代 | 23時27分 | 1時59分 |
30代 | 23時38分 | 2時18分 |
40代 | 23時43分 | 2時01分 |
50代 | 23時39分 | 2時00分 |
- ※
- 表の数値は、回答項目(「何時から」、「何時まで」、「何時以降/頃」)それぞれの平均時間です。
広辞苑では「夜のもっともふけた時。深夜」とありますが、23時37分から2時04分までを「真夜中」と感じるようです。
- ⑥
夜更かし
午前1時を過ぎて起きていること 夜更かしの度合いは遅くなる傾向
13年 何時以降 | 06年 何時以降 | |
---|---|---|
全体 | 1時04分 | 0時12分 |
男性 | 1時06分 | 0時12分 |
女性 | 1時01分 | 0時12分 |
20代 | 0時28分 | 0時30分 |
30代 | 1時00分 | 0時24分 |
40代 | 1時24分 | 0時12分 |
50代 | 1時23分 | 23時48分 |
- ※
- 表の数値は、回答項目(「何時から」、「何時まで」、「何時以降/頃」)それぞれの平均時間です。
広辞苑では「夜遅くまでおきていること」とあります。
結果は1時04分以降で、前回調査の「0時12分以降」と比べ、「夜更かし」と言われる時間が、50分程度遅くなっています。
帰宅してからの生活を大事にしているせいか、日付が変わるまで起きていることが多いようです。
また、前回調査では年代が上がるにつれ「夜更かし」と感じる時間が少しずつ早くなっていましたが、今回は逆に年代が上がるにつれ遅くなるという不思議な逆転現象が起こっています。
- ⑦
午前様
2時30分以降の帰宅 若い世代には死語?
13年 何時以降 | 06年 何時以降 | |
---|---|---|
全体 | 2時30分 | 1時18分 |
男性 | 2時32分 | 1時30分 |
女性 | 2時27分 | 1時12分 |
20代 | 4時18分 | 2時00分 |
30代 | 2時21分 | 0時54分 |
40代 | 1時36分 | 1時06分 |
50代 | 1時44分 | 1時24分 |
- ※
- 表の数値は、回答項目(「何時から」、「何時まで」、「何時以降/頃」)それぞれの平均時間です。
- 年代別 選択肢の割合
- (単位:%)
23時 | 0時 | 1時 | 2時 | 3時 | 4時 | 5時 | 6時 | 7時 | 8時 | 9時 | 10時 | 11時 | 12時 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
20代 | 1.0 | 28.0 | 7.0 | 3.0 | 7.0 | 6.0 | 13.0 | 3.0 | 8.0 | 3.0 | 4.0 | 14.0 | 2.0 | 1.0 |
30代 | 1.0 | 45.0 | 16.0 | 6.0 | 5.0 | 5.0 | 6.0 | 3.0 | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 3.0 | 0.0 | 4.0 |
40代 | 1.0 | 53.0 | 14.0 | 8.0 | 5.0 | 4.0 | 7.0 | 4.0 | 1.0 | 0.0 | 0.0 | 1.0 | 0.0 | 2.0 |
50代 | 0.0 | 51.0 | 18.0 | 2.0 | 8.0 | 6.0 | 8.0 | 3.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 1.0 | 0.0 | 3.0 |
広辞苑では「(酒を飲み、また遊び過ごして)帰宅が深夜12時過ぎになること」ですが、現代人は2時30分以降の帰宅を「午前様」としています。
前回調査より1時間12分程度遅くなっていますが、特に20代は4時18分以降と極端です。20代は、午前7時以降の項目(午後12時まで)を選択した人が3割と、この言葉を「午前の時間」という意味に取っている人がかなりいるようで、この世代にとって「死語」といえるかもしれません。
- ⑧
朝帰り
4時半過ぎから7時頃まで
何時から | 何時まで | |
---|---|---|
全体 | 4時38分 | 6時57分 |
男性 | 4時44分 | 7時00分 |
女性 | 4時32分 | 6時54分 |
20代 | 4時33分 | 7時09分 |
30代 | 4時43分 | 7時05分 |
40代 | 4時36分 | 6時39分 |
50代 | 4時40分 | 6時57分 |
- ※
- 表の数値は、回答項目(「何時から」、「何時まで」、「何時以降/頃」)それぞれの平均時間です。
広辞苑では「外泊して、朝、家に帰ること」を指す「朝帰り」。
午前様よりもさらに遅い帰宅で、世代別に大きな変化はなく、こちらは4時38分から6時57分というのが現代人の感覚でした。