
当時の「a little」の主な活動は2つ。一つは、子ども連れで安心して来られる託児付きの「ワンデイカフェ」で、オーガニックに関心のある主婦たちの発想から生まれました。そしてもう一つが産前産後の訪問支援で、自分たちも産前産後には苦労した実感があり、家事や赤ちゃんの世話を手伝うものでした。
この産前産後の訪問支援は約5年間続くことになりましたが、有償サービスだったため利用者は中流以上の家庭で、大和さんたちは「一番しんどい、ひとり親家庭を支援できていないのでは」と気づき始めたのです。そこで、無償で支援できるよう助成金を申請し、3年間のモニター事業としてひとり親家庭への訪問支援を始めました。
産前産後訪問支援は、生まれたての赤ちゃんのお世話をするので、訪問した側にとっても幸せを感じられる活動であったのに対し、ひとり親家庭はそれぞれに異なる課題を抱えており、それに向き合うのは支援する側にも負担が大きいことがわかりました。そこで、ペアで訪問する仕組みに変え、親と子のそれぞれに話を聞いたり、相手をしたりすることで、支援の質と支援者の安心感を高めるようにしました。
それでも、参加するメンバーは限られていたことから、「a little」のなかでひとり親家庭支援を続けることに葛藤を覚えた大和さんたちは、モニター事業が終了するタイミングで、「調査して終わりにはできない」と決断。5人が独立し、2022年7月に「こどもサポートステーション・たねとしずく」を設立したのです。





