
「“ふたば”のお弁当は、家内がつくってくれた味と一緒なんです」
30年にわたり高齢者向けの配食サービスを続けてきた「ふたばの会」の前代表・市橋章子さんは、利用者の方から寄せられるそうした声が、これまで活動を続けてこられた一番の原動力だと話します。
杜の都・仙台の南部に位置する太白区は、緑豊かで温泉や歴史遺産などもある地域です。その中にある八木山地区は、高度経済成長期に大規模な開発が進み、市内有数の住宅地へと変貌を遂げました。
多くの住民はこの地で子育てを行い、PTA活動などを通じてコミュニティが形成されていきました。やがて大学進学や就職の時期を迎えると、子どもたちは地域を離れるようになり、多くは故郷へ戻ることなく次第に親世代だけが取り残されるようになっていったのです。そうした中、市橋さんたち50代を中心とした主婦の皆さんは、このままでは地域に残るのは自分たちと親の世代の高齢者ばかりになることを危惧。お互いに助け合っていかなければという想いから、月に一度みんなで「お茶飲み」に集まり、地域を盛り上げようとしました。






