
こうした地道な支援活動により、当初は1割程度だった急性リンパ性白血病の「5年生存率」は、現在約7割にまで向上。渡辺さんは「フエに来たころ小さかった子どもたちが、病を克服して成長し会いに来てくれたときは至福の時」と話します。
現地では、いつしか子どもたちや家族、医療スタッフから「日本のお母さん」と呼ばれるようになった渡辺さん。2024年にはフエの名誉市民称号を授与されました。活動の場はいま、カンボジアやラオスなどへと広がっていますが、「いまもさまざまな理由で病院にたどり着けていない小児がんの子どもたちがたくさんいます。一人でも多く治療を受けられるようにすることが大事なんです」と、さらなる活動の広がりを見据えています。






