大学卒業後、競走馬のオーナー団体である馬主協会に就職し、その後、介護福祉士を目指して勉強しているとき、角居調教師から声を掛けていただいたのが活動に参加するきっかけです。競走馬の引退後について、私も以前から気にかけており、トップトレーナーの角居調教師の熱意に触れて、非常に共感を覚えました。
業界では引退した競走馬を深く追わない暗黙の了解があるなか、そのタブーの部分に踏み込むことに反対の立場をとる方々もいます。しかし、「自分たちは間違ったことをしていない」という角居調教師の信念は決してぶれることがなく、だからこそ賛同者も増え、活動も広がっているのだと思います。
馬との触れ合いは本当に楽しく、心身が癒やされます。サンクスホースデイズでも、馬に乗るのを怖がっていた子どもが、乗って歩くうちにどんどん笑顔になり、今度は降りるのがいやだと駄々をこねる様子には、改めて馬と触れ合うことの素晴らしさを実感します。
今回、競馬界ではないシチズンさんから賞をいただいたことにも、大きな意義を感じています。角居調教師がまい進する活動に、私も馬への感謝の気持ちを忘れず、取り組んでまいります。
子どもたちの乗馬体験を優しく見守る矢野さん
受賞コメント
選考委員長コメント