
それまで人を雇って動かすという経験のなかった真美さんにとって、時間や金銭の感覚、仕事に対する姿勢が日本と異なる人たちをマネジメントするのも大変な苦労だ。しかも彼らへの給料を毎月工面しなければならない。「人間関係とお金に苦労する日々は今も続いています」と真美さんは話す。
時間や仕事にルーズで解雇した従業員を「もう一度チャンスを与えよう」と、ガテラさんが連れ戻すことも多い。真美さんたちが無理だと諦めた赤ちゃんへの義足作りも「まずはトライしてみよう!」と。そんな前向きなガテラさんとの二人三脚。真美さんはガテラさんのこうした熱意について、「幼いころ障害者の施設で育ち、神父さんに非常によくしてもらった彼は、その神父さんから、感謝の気持ちを示したいと思ったら、私ではなく他人に同じようにしてあげなさいといつも言われたそうです」と紹介する。
真美さんは、将来的にルワンダ人たちが自分たちで資金を集め、ワンラブ・ランドを運営してほしいと願っている。そのためにも、人を育てていきたいと話す。