私も小学校の教師をしていたのですが、昭和30年に結婚した時には、主人はもう点訳をしておりました。教師をしながら、自分の時間を使って地道に点訳を続けてきたことは大変だったと思います。点訳が好きだということもあったでしょうが、やはり、喜んでくれる人がいたことが、長く続けられた大きな理由の一つでしょうね。
孫が小学生のころに、夏休みの自由研究として、点字のやり方を主人に教わりながらまとめたことがありました。その時は主人もうれしそうでしたね。
浜松盲学校を定年退職した後も、18年くらい3つの専門学校で点字を教えていました。現在も点訳を続けていますが、思いついた日にやるのではなく、ほとんど毎日、その日どれくらいやるのかを自分で決めて点訳しているようです。たくさんやる時もあれば、少ない時もありますが、必ず1日のうち1回か2回は机に向かっていますね。
近くの公園でのラジオ体操と清掃活動も日課にして50年以上続けていて、点訳を続けるための健康維持に役立っていると思います。
今回、賞を頂いたことは、コツコツやってきたことがこうして皆さんに認められ、本当に努力が実を結んだようで大変うれしく思います。
受賞コメント
選考委員長コメント