
2人は年が明けると参加者を集め始める一方、4月初めになると学園側と打ち合わせし、行き先を下見する。その上で弁当ほかの手配も行う。仕事の合間を縫ってだから、けっこう大変だ。けれども、子どもたちの笑顔を見るとそんな苦労も吹き飛ぶ。運転手仲間も「また来年も参加しますよ」と笑顔で言ってくれる。
メンバー中の最年長の渡邉さんが、こう締めくくった。「このボランティアが、これだけ長く続いているのは、山岸さんのような若い人が次々に参加してくれるからです。現在、延べで40数人の運転手が協力してくれていますが、40歳代の人が何人も加わってくれています。そういうことで私が引退しても、まだまだ続いていくと思いますね」