2007年度受賞
JR香椎線・西戸崎駅で社内清掃を続ける高校生有志
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活動を振り返って
松田知代さん
- ―どういうきっかけで、社内清掃を始めたのですか?
- 松田
- 車内が汚くてあまりいい気持ちがしなかったからです。直接のきっかけは、いつも話しかけてくれる車掌さんがたくさんのゴミを拾っているのを見て、ですね。
- ―まず一人で始めたところ、友達が手伝ってくれるようになったと聞きましたが。
- 松田
- 最初のころは一緒に帰宅していた友達と二人でやっていました。それを見て徐々に手伝ってくれる人が増えていったのです。自然とみんなが協力してくれるようになったので嬉しかったことを覚えています。人数は分りませんが。
- ―妹さんたちは剣道仲間が多かったようですが、知代さんの場合は?
- 松田
- 私も剣道部でした。最初に一緒にゴミ拾いしてくれた友達もそうでしたが、他の部活をしている友達も、またしていない友達も手伝ってくれました。妹が引き継いでくれたことについては、頼んだりしたわけでもないので、びっくりしました。
- ―ご両親からは、この活動について何か言われましたか?
- 松田
- 特に何も。でも電車を降りてくるのが遅くなっても、黙って待ってくれていました。他の友達の親もそう。何も言わなかったけれど、協力してくれていたのだと思います。
- ―残念ながら、今はこの活動は引き継がれていないようですが、どう思われますか?
- 松田
- 少し寂しい気がしますが、ただ私たちの活動を見てゴミを捨てる人が減ったのであれば嬉しいですね。

受賞コメント
このような賞をいただいて、本当にうれしく思うと同時に、大変驚いています。
高校入学後、姉の影響もあって、きれいな電車で通学したいと思い始めました。それから次第に輪が拡がり、現在たくさんの志賀中出身の人がゴミ拾いをしています。「続けると止められない。続けると本物になる。続けると拡がる。」ことを学びました。(松田静香)