私たち夫婦は、知り合いの紹介で結婚したんです。見合いもせずに。当時、私はトヨタを辞めて、兄の工場を手伝っていましたが、結婚した翌年に長男が生まれたので、工場勤めを辞め、以来、スーパーをたたむまでその仕事に専念してきました。
そんなことで家内の寄付行為は、割合早い時期から知っていました。けれども新聞配達のアルバイト代の範囲で、ちょこちょこということのようなので、彼女の気持ちを尊重して、何も言わず黙っていました。
数年前に新聞などに取り上げられて、寄付の総額が500万円を越えていると聞いて、えらいびっくりしました。けれども家内は宅配便でも働いていて、収入的にはこれが大きく、それやこれやで人並みの生活をしてこられたし、子どもたちは大学まで出せたし、スーパーはたたんだけれども特に借金が残ったわけでもない。まあいいかと。そのうえ、スリランカをはじめ多くの貧しい子どもたちが勉強できているわけですからね。
(左)スリランカを訪問した桑山さんご夫妻
受賞コメント
本当にうれしい半面、私がもらってよいのだろうかとも思っています。賞金はそのままスリランカの子どもたちの支援に使わせていただきます。今後もできる限り続けてまいりますが、その後は息子たちに継いでもらおうと考えています。今は小さい子がさびしい思いをしている時代ではないでしょうか。私は、小さいころ、母の農作業を手伝っているときに、近所の人からほめられたことがうれしく、それが生きる自信になっています。少しでも子どもたちに光を与えることができればと思います。