意識調査

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働くZ世代の“時感”意識

時に関する日常語。Z世代はどんな感覚?
2022.11.28 ※調査内容は当時のものです。
Q1

下記の時に関する言葉について、「何時ごろ」を指すのか、あなたの感覚でお答えください。

表の数値は、回答項目(「何時から」、「何時まで」、「何時以降/頃」)それぞれの平均時間です。

未明
2時少し前から6時半頃まで

(平均値)
 全体男性女性
何時から1時58分2時06分1時51分
何時まで6時33分6時52分6時15分

始まりの時間、終わりの時間の各平均値を見ますと、「未明」とは1時58分から6時33分までという結果でした。

「未明」は広辞苑によると「夜がまだすっきり明けきらないとき」で、午前3時~日の出までを指すことが多いようです。調査時期(11月1日~2日)の日の出は、東京で6時2分でしたので、夜が明けたころまでを未明と捉えています。

一方、気象庁は0時~3時を「未明」としていますが、調査結果はこちらともズレがあります。

早朝
4時20分頃から7時近くまで

(平均値)
 全体男性女性
何時から4時19分4時15分4時22分
何時まで6時49分6時55分6時43分

4時19分から6時49分までの2時間半程度を「早朝」と感じています。広辞苑では「あさはやいうち」とあり、気象庁は「夜明けからおよそ1~2時間」と定義しています。これらと比べると、日が昇る前の早い時間から「朝」を感じています。

昼下がり
13時から15時半頃まで

(平均値)
 全体男性女性
何時から13時03分13時09分12時56分
何時まで15時34分15時51分15時18分

13時03分から15時34分までが「昼下がり」の感覚でした。

広辞苑では「正午を少し過ぎた頃。午後2時頃」とありますので、1時間程度、遅くなっています。

宵の口
17時過ぎから19時半頃まで

(平均値)
 全体男性女性2013年調査
20代
何時から17時10分17時06分17時14分17時54分
何時まで19時39分19時36分19時42分19時31分

広辞苑では「日が暮れてまもない時」ですが、結果は17時10分~19時39分でした。

調査時期(11月1日~2日)の日の入りは東京で16時45分頃でしたので、17時過ぎは「日が暮れて間もない」頃と言え、宵の始まりを比較的正確に感じていると言えそうです。

ちなみに2013年に実施した同様の調査で、本調査と年齢が近い20代(20歳~29歳)の回答は17時54分~19時31分でした。9年前の調査であり、対象年齢にもズレがあるので正確な比較はできませんが、当時の年齢の近い人たちよりも、早く「宵」を感じています。

コロナ禍で、自宅で過ごす時間が長くなったり、終業後すぐ帰宅することが多くなったりするなど、生活スタイルの変化で「宵」を感じやすくなったのかもしれません。

「現代人の“時感”調査」(2013年11月発表/全国の20~50代ビジネスパーソン対象)

真夜中
23時半頃から午前3時近くまで

(平均値)
 全体男性女性
何時から23時34分23時31分23時37分
何時まで2時46分2時53分2時39分

広辞苑では「夜のもっともふけた時。深夜」とありますが、23時34分から2時46分までを「真夜中」と感じるようです。

夜更かし
午前1時を過ぎて起きていること

(平均値)
 全体男性女性2013年調査
20代
何時以降1時03分1時16分0時49分0時28分

広辞苑では「夜遅くまでおきていること」とあります。結果は1時03分以降で、午前1時を過ぎて起きていることを「夜更かし」と捉えています。

2013年に実施した同様の調査で20代(20歳~29歳)の回答は、0時28分でしたので、現在のZ世代の方が30分ほど遅くなっています。

午前様
5時過ぎ以降の帰宅、Z世代には死語に?

(平均値)
全体男性女性
5時11分5時03分5時20分

広辞苑では「酒を飲み、また遊び過ごして、帰宅が深夜の12時過ぎになること」ですが、Z世代は5時11分以降の帰宅を「午前様」としています。“深夜12時過ぎて”というより“朝になってから”とイメージしている人が多く、この言葉を「午前の時間」という意味に取っているのかもしれません。

残業を減らし帰宅を早くする働き方改革やコロナ禍以降の自粛生活などで、夜に「酒を飲み、また遊び過ごす」ことが少なくなったことも影響しているのでしょうか。

Z世代には「午前様」が死語となったようです。