調査概要
はじめに
6月10日は「時の記念日※1」です。これは1920年(大正9年)に生活改善同盟会によって、「時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」という日本国民への呼びかけとともに制定されました。1873年(明治6年)に「不定時法※2」から、「定時法※3」への時刻制度の変更がされてから40年以上たったものの、1920年当時の日本人はまだ時間に正確とは言えなかったようです。「時の記念日」制定から100年が経ち、日本人の時間意識はどのように変容したのでしょうか?
そこで、シチズン時計(本社:東京都西東京市、社長:佐藤 敏彦)では、【「時の記念日」100周年に聞く、ビジネスパーソンの時間遵守】調査と題して、全国のビジネスパーソンを対象に意識調査を実施しました。
- ※1
- 「時の記念日」:『日本書紀』にある“天智天皇が漏刻(水時計)を設置し、初めて人々に時を知らせた”という日が現在の暦で671年6月10日にあたることから、この日を「時の記念日」とした。
- ※2
- 不定時法:夜明けの始まりと日暮れの終わりを基準として昼夜を別々に等分する時法。季節や緯度・経度によって、1時間(刻)の長さが昼夜で異なる。日本では室町時代後半から1872年(明治5年)まで用いられた。
- ※3
- 定時法:季節・昼夜に関係なく、1日の長さを等分して時刻を決める時法。
調査概要
- 期間
- 2020年4月3日~4月6日
- 方法
- インターネットによる調査(インターネット調査会社を通じてサンプリング・集計)
- 対象
- 20代・30代・40代・50~65歳の全国のビジネスパーソン400人
サンプル内訳
20代 | 30代 | 40代 | 50~65歳 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|
男性 | 50人 | 50人 | 50人 | 50人 | 200人 |
女性 | 50人 | 50人 | 50人 | 50人 | 200人 |
- ※
- 文中・表内の百分率(パーセント)の数値は小数点第2位を四捨五入しています。
そのため、合計が100%にならない場合があります。
調査結果の概要
「時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」という日本国民への呼びかけとともに「時の記念日」が制定されてから100年。今では、多くのビジネスパーソンが日本人の時間への意識の高さ、厳しさを自ら認めている結果が多く出ました。
- Q1.
- 日本人は時間に正確だと思いますか?
- 98%以上が、日本人は「時間に正確」と回答
- Q2.
- あなた自身は時間に正確だと思いますか?
- 9割以上が、自分自身は「時間に正確」と回答
- Q3.
- あなたは普段、予定時刻の何分前に到着しますか?
①会社の始業 ②社内の会議 ③取引先との打ち合わせ ④家族や友人との待ち合わせ
- ビジネス・プライベート共に5分前までに到着が約8割以上
- Q4.
- 待ち合わせの相手が連絡なしに遅刻した場合、何分まで許容できますか?
- 他者が遅刻した場合の許容、ビジネスシーンは“10分まで”に集中
- Q5.
- 自身が遅刻をした際に抱く感情について、最も近いものを回答ください。
- ビジネスシーンでは時間を守ることで信用を築く
- 家族や友人とのプライベートな待ち合わせでは、感情面でも比較的おおらか
- Q6.
- 時間に最も厳格な国はどこだと思いますか?
- 約8割が、時間に最も厳しい国は「日本」と回答
- Q7.
- あなたが普段使用している時計は、時刻通りですか?
- 7割以上が「時刻ピッタリ」の時計を使用
- Q8.
- 携帯電話やスマホをはじめとするモバイルツールが社会に浸透したことで、あなたの〈時間を守る意識〉は、以前と比べて変化しましたか?
- モバイルツールが浸透しても、8割以上の人の<時間を守る意識>は「不変」
- Q9.
- 100年後の社会では、人間の〈時間を守る意識〉はどう変化していると思いますか?
- 〈時間を守る意識〉について100年後の未来、過半数(約7割)の人は時間を守る意識は“不変”と予想