2022年度受賞
市川 真由美さん
-
自分にできるサポートで
活動の広がりを応援していきたい社会福祉法人福住会
特別養護老人ホーム福住光明苑 相談課主任
社会福祉士・介護支援専門員
備後 貴拡さん
最初は、私が福祉関連の子ども向けイベントに関わっていたことをきっかけに、イベント用品を扱っていた市川さんと知り合いました。その後、無戸籍者を支援されていることを知り、私が関わっている介護関連のシンポジウムでお話をしていただいて、非常に大切な活動をされていることに感銘をうけました。そうしたことから、奈良県社会福祉士会として、2022年の「第13回あしたのなら表彰」に市川さんのNPO法人「無戸籍の人を支援する会」を推薦し、特別賞を受賞していただきました。
初めてお会いしたときから、「熱い人だなあ」というのが市川さんに対する私の印象です。実際、お付き合いするようになっても、「困っている人がいれば放っておけない」という方であることを実感しています。
今年2月には、日本社会福祉士会の奈良大会にシンポジストとして参加いただき、無戸籍の人を支援されている視点から、行政との関わりや活動への想いをお話しいただきました。活動の大切さがよくわかる内容で、一人でも多くの方に知ってほしいと改めて思いました。
また、市川さんが無戸籍の人を支援するなかで、ご家族に高齢で介護が必要な人がいる場合などは、要介護認定や介護保険について問い合わせを受けることがあり、私はその専門なのでお役に立てることがあってうれしく思います。私もどちらかというと「放っておけない」タイプなので、気が合うのかもしれません。
今回、受賞の知らせを聞いたときは、本当に素晴らしいと思いました。無戸籍の人を支援するため全国を飛び回っている市川さんの活動が、やがて国を動かすきっかけになるのではないかと期待しています。市川さんは思い立つと突っ走る人なので、私はその後ろから自分にできるサポートをし、さらに活動が広がっていけばいいと願っています。
受賞コメント
選考委員長コメント