
高知を離れて東京の高校に進学した堀内さんは、同級生や先輩がアメリカに留学していることに触発され、「私も行きたい」と熱望するようになった。しかし、両親は大反対。先生から両親を説得するようアドバイスを受け、高知に帰り二人の前で正座をして留学への想いを訴えたのである。こうして、高校3年生の時に一年間のアメリカ留学を果たした堀内さん。留学中にタイ人の友達と知りあい、タイに興味を持つようになっていった。
大学は国際基督教大学に進学。この頃すでにタイ留学を考えていた堀内さんは、まず1年生の3月に少数民族の村で教会をつくる短期間のワークキャンプに参加した。実際にタイに行ったことで留学したい想いがさらに募り、国際貢献への熱意が高まっていったという。
大学3年生のときにタイ留学を果たした堀内さんは、さまざまな障害者団体の活動に参加。家庭訪問に同行したり、アルバイトなども経験して、タイでのネットワークを広げていった。それと同時に、バンコク以外の各地の村を訪れる中で、日本とは読書環境がまったく異なり、本が非常に高価で図書館もほとんどないことを知ったのである。