Social Contribution Mission Program 社会貢献活動派遣制度

長野県での活動の背景・経緯

活動地周辺の人口は15,000人。30年後の推計人口は約10,000人とされ、うち65歳以上の人口は約30%から45%へ高まるとされており、過疎・高齢化によって地域コミュニティの維持が難しいとされています。こういった背景もあり、里山を中心とした自然環境の荒廃、放置竹林の増加、手入れがされていない耕作放棄地の増加、野生生物による害獣被害など深刻さを増しています。

2018年度の支援期間:2018年11月19日~21日

2019年度の支援期間:2019年4月22日~24日

訪問地域:長野県飯島町とその周辺地域

社会課題:生態系の保全、気候変動の緩和

活動内容:過疎高齢化するコミュニティのサポート

長野県飯島町とその周辺地域において、特定非営利活動法人NICEを通して、現地で活動しているNPOの伊那里イー ラ地と共に、グループ従業員が参加(2018年度:10名、2019年度:10名)し「放置された森林の整備 活動」を実施しました。この活動は、外からだけの力に頼らず地域の中から活性化していこうと生まれた団体である「信州なかがわ木の駅プロジェクト」※1への活動協力として実施しました。伐採した木材を木の駅へ搬入するという作業で二日間実施しました。活動最終日には、シチズン時計マニュファクチュアリング株式会社飯田殿岡工場の見学も行いました。

※1「信州なかがわ木の駅プロジェクト」
地域振興の一つとして里山の木材を利用し、ヒト・モノ・カネが地域で優しく循環する仕組みを定着させることで、人工林の荒廃を食 い止め、地域の未来に明るい可能性を持たせることを目的に活動しています。具体的には、地元の山林から切り出した原木の対価を地域通貨で支払うことが出来る林地残材収集システムです。伐採した木材を「木の駅」に運びそれらを必要としている人たちにその地域で使える里山券と引き換えに出荷、購入をしています。木材は主にバイオマス燃料、木質発電の薪として使用されています。放置された木が、木の駅を通ることで新たな価値を生み、この価値が消費財や燃料として別の価値を生む。この循環サイクルの仕組みを定着させることで、人工林の荒廃を食い止め、地域の未来に明るい可能性を持たせることを目指しています。

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