
現会長の宮嶋祐介さんも草創期からのメンバーだ。塗装業の仲間が全国から集まって、大きな規模のボランティア活動ができることに惹かれ、いち早く入会した。
初めての参加は、今も語り草となっている埼玉県上尾市の特別支援学校での塗装ボランティアからだ。それは、入会前の想像を超えるものだった。「これをボランティアでやるのか? というくらい大規模な塗装でした。それを延べ100人以上のプロが、ものすごい結束力で一気に塗り上げていくんです。まさに壮観でした。自分でも年に何回かボランティアをしていましたが、力を結集すればこんなにスケールの大きな社会貢献ができるんだと感動しました」
現在、青年部長の清水剛さんは、上尾での第2回のボランティアから参加した。当時清水さんは、工賃の未払いなどで苦労しており、塗装業を続けるかどうか迷っていたが、池田さんの勧めで塗装ボランティアに参加した。「そんな心が揺れている自分を、会ったばかりの宮嶋さんたちが親身に励ましてくれるんです」。“魂を揺さぶられた”清水さんは、共に頑張ることを決意したという。同業者として仲間を思いやるメンバー同士の連帯感の強さと熱い想いは、結成当初からのものだった。