Social Contribution Mission Program 社会貢献活動派遣制度

カンボジアでの活動の背景・経緯

海水と淡水が入り交じる汽水域に生育している植物を総称して「マングローブ」と呼んでいます。そこに生息する地上、水中及び土壌内における生物と非生物の相互関係で構成されるマングローブ生態系は、限られた地域にのみ成立する特有のものです。マングローブ生態系はCO2 の吸収源・蓄積場所としても重要であることに加えて、温暖化による海面上昇の影響を最も受ける生態系でもあることから、気候変動に対する緩和・適応策として注目されています。一方カンボジアでは、港湾の巨大な開発計画やマングローブの違法伐採による生態系破壊が進行し、漁業も大きな打撃を受けています。生態系を支える貴重な環境を守るためには、マングローブ林の保全が不可欠です。

2018年度の支援期間:2018年10月5日~10日

2019年度の支援期間:2019年10月7日~12日

訪問地域:カンボジア カンポット州

社会課題:生態系の保全、気候変動の緩和

活動内容:マングローブ林保全活動

カンボジアカンポット州において、特定非営利活動法人NICEを通して、現地で活動しているNPOのTrapaing Sangke Fishing Community(TFC)と共に、グループ従業員が参加(2018年度:14名、2019年度:11名)し「マングローブ林保全活動」を実施しました。2018年度、2019年度ともに3日間の活動で、各年度約1,500本のマングローブ苗を採取し苗床づくりを行い、別のグループによって採取・育成された苗300~500本ほどを植林しました。また、活動成果を表す看板も作成し、次回シチズングループが訪問・活動する際の目印としました。そして植林活動後にはプノンペンのトゥールスレン博物館を訪れ、ポルポト政権下で起きた大虐殺という悲痛な歴史をもつカンボジアで、平和に対する考え方を見つめ直し、人権問題についても考える機会を得ました。

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