- Q
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あなたの必要時間について教えてください
下記について、あなたの1日の所要時間は平均どのくらいですか?
全項目で10年前より短縮、とくに通勤、勤務時間は、30年前の数値に
ビジネスマンの必要時間(睡眠、食事、身だしなみ、通勤、勤務)は、全項目において10年前より短くなっています。睡眠時間は30年間減少傾向が継続、2000年までは増えていた通勤、勤務時間も今年は減少に転じ、1980年数値まで戻りました。
2010年 | 2000年 | 1990年 | 1980年 | |
---|---|---|---|---|
睡眠時間 | 6時間02分 | 6時間08分 | 6時間26分 | 7時間01分 |
食事時間 | 1時間09分 | 1時間25分 | 1時間22分 | 1時間24分 |
身だしなみの時間 | 21分 | 26分 | 14分 | 13分 |
通勤時間(往復) | 1時間24分 | 2時間03分 | 1時間56分 | 1時間43分 |
勤務時間 | 8時間39分 | 9時間30分 | 9時間13分 | 8時間36分 |
2010年 | 2000年 | 1990年 | 1980年 | |
---|---|---|---|---|
睡眠時間 | 7時間08分 | 7時間57分 | 8時間13分 | 8時間36分 |
食事時間 | 1時間22分 | 1時間47分 | 1時間44分 | 1時間40分 |
身だしなみの時間 | 19分 | 24分 | 11分 | 11分 |
ビジネスマンの生活に欠くことのできない睡眠・通勤などの必要時間は、全5項目で平均時間が10年前よりも短くなっています。
特に「通勤時間」(39分減)、「勤務時間」(51分減)は顕著で、バブル前の1980年数値に戻っています。2000年までは上昇傾向にあったもので、この10年間の働く環境が大きく変化していることがうかがえます。通勤地獄からの解放が進む一方で、不況による時短などの影響が出ていると思われます。ちなみに「通勤時間」を首都圏だけのサンプル(161人)で見ても、1時間46分と1980年の数値に近くなっています。1990年、2000年は、住と職が離れる傾向にありましたが、再び接近してきているようです。
「睡眠時間」は、平日休日ともに30年連続で減少傾向です。自由に使えるプライベート時間を増やしたいために、睡眠や食事時間が犠牲になっているのでしょうか。
「食事時間」は、10年前まで増減がほとんどありませんでしたが、今回は平日では2000年の平均時間より16分減、休日は25分減となりました。
- Q
あなたの場合10年後の2020年には現在より増えるとお考えですか、減るとお考えですか?
10年後睡眠・食事の時間は増え、通勤・勤務時間は短縮か?
2010年 | 2000年 | ||
---|---|---|---|
睡眠時間 | 増える | 25.5 | 20.6 |
減る | 11.3 | 12.1 | |
変わらない | 63.3 | 67.3 | |
無回答 | ― | ― | |
食事時間 | 増える | 21.5 | 24.8 |
減る | 3.5 | 4.8 | |
変わらない | 75.0 | 70.3 | |
無回答 | ― | ― | |
身だしなみの時間 | 増える | 7.3 | 8.8 |
減る | 7.8 | 7.0 | |
変わらない | 85.0 | 83.9 | |
無回答 | ― | 0.3 | |
通勤時間(往復) | 増える | 19.0 | 15.8 |
減る | 22.8 | 28.5 | |
変わらない | 58.3 | 53.3 | |
無回答 | ― | 2.4 | |
勤務時間 | 増える | 16.5 | 23.9 |
減る | 29.3 | 38.5 | |
変わらない | 54.3 | 36.1 | |
無回答 | ― | 1.5 |
必要時間が10年後の2020年にはどうなっているかを予想してもらいました。
「睡眠時間」と「食事時間」は、“増える”>“減る”、「通勤時間」と「勤務時間」は“減る”>“増える”結果となりました。睡眠、食事の時間が増えることは願望でもあるでしょうし、通勤・勤務環境はより時間減との認識のようです。
2000年の同様の質問でも、睡眠と食事の時間は“増える”>“減る”でしたが、今年の必要時間調査結果では逆に減少していますので、今回も期待に終わるかもしれません。