スタートラインTokyoは会費は不要で、SNSグループに登録することで会員になることができ、現在約220人が登録している。練習会は無償で使用できる施設を利用するため参加費は不要。また、スポーツ用義足は公的な補助がなく数十万円と高額なため個人での入手は難しいが、鉄道弘済会が貸し出しを行うなど、誰もが参加しやすい配慮がなされている。
練習会は代表の臼井さんと選手会長の水谷さんが中心となり、初心者には先輩たちが走り方を指導しており、運動が苦手でも楽しく参加し継続できる雰囲気づくりを心がけているとのこと。「初めて参加したころは自信がなく言葉少なだった方が、いつの間にか新人に走り方を指導したり励ましたりしているのを見るとうれしくて、クラブの存在意義を感じます」と、臼井さんからは笑みがこぼれる。
また練習会では、義肢装具士や理学療法士、スポーツトレーナーなど、専門家がボランティアでアドバイスをしてくれることに加え、義足ユーザー同士の情報交換や、家族や友人に話せない悩みなども相談できるコミュニティになっている。こうした仲間とのコミュニケーションが楽しみで、練習会に来るメンバーも多いという。