濱田さんのラーメン店は老朽化などもあって2010年に閉店したが、2017年には九州ラーメン党直営のラーメン店がオープン。障がい者の就労支援施設として店内では障がいを持つスタッフが働いている。濱田さんは「作業所やラーメン店で働くスタッフは全員家族だと思っています」と笑顔を見せる。
「人は人のために生きてこそ人」が座右の銘だという濱田さん。「一緒にラーメンを食べて楽しみましょう」という、障がい者施設との交流から始まったボランティアは、災害被災地での活動も含めてこれまで延べ650カ所に及び、提供したラーメンは10万杯を超える。そして、一杯また一杯と積み重ねてきた活動は30年の長きにわたり、「ラーメン交流会でも被災地支援でも、温かいラーメンは人と人の心をつないでくれるのです」と、出会った人たちに想いをはせる。
濱田さんは言う。「家族がいなければ今の自分は100%ありません。そして、一緒に頑張ってきた仲間がいてこそ今の自分があるのです。人は人とのつながりの中でしか生きられません。だから自分には感謝しかないんです」と。