サイト開設から3年。バリアフリーの進展する日本だが、さまざまな問題も痛感するという。ホテルにバリアフリーの部屋がまだまだ少ないことや、バリアフリーの部屋はオンラインで予約ができないことが多かったり、さらに短期間の車いすレンタルが難しいことなど、情報を提供する立場になってみると、見えてくる課題はまだまだ少なくない。
もちろん、情報提供以外で手伝えることには限界がある。それでも、「自分のように、海外から日本に来て、英語がわかり、しかも障がいのある人は少ないですから、私がやらないと誰がやるんだという気持ちです」と想いを語る。
そんな熱意に応えるように、情報を寄せてくれる協力者も増えてきた。これからは、首都圏だけでなく、日本全国のバリアフリー情報を増やしていきたいと考えており、「そのためにも人とのつながりをもっと広げていきたい。自分のバリアフリー情報によって、来日できるようになる障がい者の方が一人でも増えればこんなうれしいことはない。世界中の人々に日本の旅を楽しんでいただきたい」と、さらなるサイトの充実と、利用者への貢献に意欲を燃やす。