CITIZEN OF THE YEAR 社会に感動を与える人々を応援します。

受賞者一覧

2000年度受賞

障がい者一人ひとりの障がい度に合わせて、補助器具を考案し、製作

福祉工房あいち

右手の指を失った加藤氏と氏の仲間が、アイデアを出し合い障がい者のための補助具を開発

障がい者のための補助器具を考案、製作するグループ。メンバーは溶接・金属加工・木工の経験者、ホームヘルパーなど多彩な顔触れ48名。依頼に応じてアイデアを出し合い、材料費と交通費などの実費のみで分担製作する。
グループ作りを呼びかけたのは会長の加藤源重さん。56歳のとき機械に挟まれて右手の5本の指を失った同氏は、元旋盤工の腕を生かして自分で箸を使える器具を開発。その後、話を聞きつけた障がい者から依頼が寄せられるようになり、すでに60種類もの補助具を製作した実績を持つ。アイデアを共有することで後継者を育てたいという加藤さんの想いがグループに発展、結実した。

表彰理由

障がい者それぞれの残存機能に合わせて補助具を製作。物づくりの技術を生かしたユニークなグループ活動

IT時代の中にあって、日本の特長でもある物づくりの技術を生かしたユニークなグループ活動。障がい者それぞれの残存機能に合わせて補助具を製作するという作業は、個人では限界があるとグループ結成に踏み切った加藤さん、この呼びかけに応じたメンバーの心意気を壮としたい。

受賞コメント

我々は技術ボランティア。すべて無料だと活動に行き詰まるので、工賃はいただきませんが、材料費・交通費などの実費はいただいています。頼まれたものは断らず、100%やってきました。他にないものを作っているので、各地から見学者も多くいらっしゃいます。今後もより多くの障がい者の生活に、少しでも豊かさをプレゼントできるよう、活動していきたいと思います。

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