吉村くんとは、パソコンを通じた20年来の付き合いです。彼のソフトづくりは、使ってくださるユーザーからの声に支えられ、もっといいものを作ってあげたいという思いが常にその原点にあります。使う人の喜びが彼自身の喜びであり、次のステップに向けて頑張れる原動力なんです。
僕のなかにあった障害者に対する垣根を取り払ってくれたのも彼で、本当に自分が恥ずかしくなるくらい彼の心はピュアで、ソフトづくりの知識や技術、アイデアにも素晴らしいものを持っています。作り上げたソフトに障害者も健常者もないと、身をもって実感させてくれたのが彼です。
今回、シチズン・オブ・ザ・イヤーの受賞を聞いたときは、僕も自分が受賞したように心からうれしかったです。僕たちのメンバーの中心となって活動してきましたし、これまで一緒にやってきてたくさんの喜びがあり、また悩みや苦しみもちょっとだけ共有させてもらってきましたから。
パソコン以外でも、家族ぐるみで付き合わせていただき、本当にうれしく思っています。吉村くんや彼の家族は、知り合うほどそんなふうに思わせる人たちなんです。
受賞コメント
選考委員長コメント