大島 誠人さん/1984(昭和59)年生まれ。岐阜県出身。岐阜県立恵那高校2年生。
夏の星座「や座」にある変光星「WZ」が急に明るくなる増光現象を世界で一番早く発見した。2001年7月下旬の午後10時30分過ぎ、自宅で望遠鏡をのぞいていて見つけたもので、この知らせはインターネットで国際組織にも通報され、その後、海外でも確認が相次いだ。WZの増光は33年に1度の割合で見られる現象として知られているが、今回は2011年ごろと考えられていたのが、10年早い出現であった。
「一世紀に何度あるかという瞬間をとらえた歴史的快挙。今回の発見で天体の爆発メカニズムの解明が飛躍的に進むと思う」(京大宇宙物理学教室の加藤太一助手)と専門家も評価。小学生の頃から毎日2〜3時間天体を見つめてきた継続性の帰結で、偶然の遭遇と片付けることはできない。同世代の若い人たちに夢と希望を与える大金星として表彰したい。
突然の受賞の知らせでビックリしました。日本にはいろいろな活動に努力して頑張っている方々が多数いるので、このような栄誉ある賞を自分が本当に受賞して良いのかと思いました。
将来も天文学を研究していきたいので頑張ろうと思います。