ジュンコ アソシエーション
ベトナムの子どもたちの教育をサポートする活動を、3段階にわたり継続
ジュンコ アソシエーション

1995(平成7)年9月設立。会員は58人(2001年1月現在)。
代表者:長井 慎吾(ながい しんご)さん・明治学院大学法学部4年

  • 2000年度受賞
  • 国際貢献

受賞概要

娘の遺志を生かそうと、両親が香典などを寄付し開校。奨学金をために同級生らが団体を設立

1995年にベトナム中部の村に開校した公立小学校「ジュンコ スクール」では、いま850人ほどが学ぶ。この学校は、明治学院大学の学生だった高橋淳子さんの遺志を生かそうと、両親が香典などを寄付したことで建てられ、校名は村人たちによって命名された。

両親の行為を受け継いだのが「ジュンコ アソシエーション」。淳子さんのゼミの教授や同級生らが中心になって、開校後間もなく発足した。建物だけで終わりにしないで奨学金もというのがサポートの主旨で、現在は後輩の学生を中心に50名ほどがメンバー。支援資金はベトナム商品の販売などを通じて自力調達。活動の幅も東南アジアの他の国にまで広がっている。

受賞理由

淳子さんの遺志が両親、学生時代の仲間と引き継がれ、学校の運営が継続・拡大

淳子さん、両親、キャンパスの仲間へと3段階にわたって引き継がれ、活動が継続・拡大している点を評価したい。サポート資金を寄付に頼らず、自分たちで調達するという選択も、現代の学生らしい社会参加の在り方といえる。

受賞コメント

援助するだけでなく、我々もこの活動によって成長し、満足感を得ることができています。

寄付をあてにしては続けていけないので、自分たちで資金を捻出するためベトナムの雑貨などを扱うビジネスをやっています。

これからも、淳子さんの遺志を受け継ぎ、「ジュンコ スクール」やベトナムだけにとどまらず、活動の範囲を広げていきたいと思います。この賞をいただいたのは「淳子さんからの贈り物」だと思います。