97年3月設立。同年6月に1軒目をスタート。会員は180人(98年12月現在)。
東京の下町で、町内のひとり暮らしのお年寄りの安否を日常的に確認するネットワークが、住民主導で稼動している。このシステムは、在宅福祉を充実させたいと考えていた網野さんの発案に、村上さんが会長として取りまとめに尽力、ボランティアの協力で運営されている。電気ポットに備え付けたセンサーによって、家庭でお湯を使用すると本部に設置してあるパソコン画面に時間が表示され、無事がチェックできるという方法。スタートして1年半を過ぎた現在、28世帯が毎朝無事を知らせる信号を送り続けている。
高齢化が進行し、特に都会では地域などのコミュニケーションが希薄になっている中で、町内会という身近な単位で、電気ポットというこれも身近な物を活用して、安否を確認し合うというのは素晴らしい試みである。
「住み慣れた町で安心して暮らしたい」という願いを受け止め、行政に頼らず地域のことを考え、ボランティア精神で地域市民中心の活動をしてきました。思いもよらなかったことで、たいへん嬉しく思います。