古川 ヨシさん/1930(昭和5)年生まれ。北海道出身。
看護婦生活40年の定年を前に交通事故に遭遇、下半身不随となる。しかし2年後には重度障がい者の生活ホームでただ1人の専属看護婦に就任。車イスで片道2キロ、30分かけて通勤、車イスの上からの看護活動をすでに4年強続けている。
体調をくずしやすいホームの人たちの症状を診たり、必要に応じて医師に連絡をとったりして、入所者の信頼はたいへん厚い。またホームが発行している機関紙に健康アドバイスを連載し、一般の人にも健康管理を呼びかけている。
「障がいのある人たちの苦しみや痛みがわかり、人に対する思いは以前と大きく変わった」と本人が述べているように、車イスで通勤、重度障がい者を看護し続ける姿は障がい者の希望の星ともいえる。同じ境遇にある人によるボランティアのひとつの形を提示しているともいえる。
所長はじめ、職員の皆さんの大きな理解があったのでここまできた。夢は海外での活動。