保線区長 仮屋 道治さん。
1993年8月6日、鹿児島地方を襲った集中豪雨で、JR日豊本線・竜ケ水駅では、上下線の列車2本と駅舎が土石流にのみ込まれたが、約330人の乗客の被害を最少限に食い止めることができたのは、活動グループによる冷静な判断と献身的な救助活動によるもの。
活動グループは乗務員のほか、巡視のために乗車していた保線区員ら、及び救助に駆けつけた保線区長ら10数名。
大災害のなかで長時間に及んだ避難誘導、救助活動は、職務の域を超えた行為といえる。
いち早い運転中止指令などの的確な判断も見逃せない。なお、活動グループの一人、浜田秀美さん(40歳)は、3週間後に、この時の心労が原因で死去している。