宇佐美 松恵さん/茨城県出身。
1967年から現在まで26年余の間に1万枚を超える手作りの座布団を老人ホームや幼稚園などに贈り続け、贈り先は国内各地から遠くタンザニアまで広がっている。
故郷の茨城県から次女夫婦と同居するため上京したおり、立ち寄った駅前交番に座布団がなかったことから、手作りして贈ったのがきっかけ。
不要になった古い布団を譲り受け、長持ちするよう、綿が偏らないよう工夫しながら、丹念に縫う。布団を譲ってくれた人へのお礼や、座布団を椅子に付けるゴムひもの代金は、年金の中から工面している。自分のできることをするといったおばあちゃんらしい純粋な行為で、26年という時間の重みもすばらしい。